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第917話群雄割拠の新時代17


「ラグアだったか?お前のお気に入りは…チェルシーが得た情報によれば不滅持ちのようだが所詮は余やお前のような生まれながらの神帝の血族ではない。何を持ってそこまで期待しているか知らないが………」


ルービスメゾルの言葉がそこで止まる。

そしてそれと同時にラピロアが笑みを浮かべる。


「さすがはラグアだ。あの子なら本当にいずれ…」


「…メドーを倒したか…生まれながらの神ですらない者が…気が変わった。あれはいずれこの世を終わらせる障害となる」


ルービスメゾルはそのままラグアの方に向かおうとするが…


「行かせないよクソ親父。あの子にはいずれボクの最後を看取ってもらうんだからさ?」


ラピロアの権能の概念がルービスメゾルが移動しようとするのを阻んだ。


「なるほど…そこがお前の弱みというわけか。それがわかっただけで今回は意味があったと言えよう。メドーとギッシュトートを失った価値に見合うだけのな?」


ルービスメゾル達はその言葉を最後に今のラグアの元に向かおうとした時に甘くなった権能の概念の綻びをぶち破り宇宙から離脱した。


別に取り逃したわけではない。

目的の為に泳がせるだけだ。

第七形態を瞬時に解放すれば、ルービスメゾルを逃がさないどころか瞬殺することも容易だ。


「ボクがいる限りそう簡単にラグアは殺せないよ。今はせいぜい力を蓄えるがいい。最後に勝つのはこのボクだ」


ラピロアはルービスメゾルの去った中、一人そう呟いた。




時は少し遡る。

ラグアと一時的な休戦協定を結んだミグとアゼルメーテはルービスメゾルの右足…ギッシュトートとの戦闘…否、圧倒していた。


「バカなっ!?こんなことが許されるはずがっ!?」


ギッシュトートは叫んだ。


特別なプリミティブゴッドである自分が手も足も出ない。

それどころかいつでもトドメは刺せるのにも関わらず遊ばれている節まである。


アラウザルゴッド、神格エネルギー保有量第二位、孤高のアゼルメーテ…

その潤沢とも言える暴力的なまでに圧倒的な神格エネルギーから繰り出される多彩な技の数々は、ギッシュトートの技を防ぐばかりか、ギッシュトートは何もさせてもらえない状態だった。


「さすがアゼルメーテだねー。そのままトドメも刺しちゃえー」


ミグはラグアとの休戦自体は正直気に入らないが、目の前の頼もしい味方の活躍に素直に喜んでいる。


だが、アゼルメーテの次の言葉でミグは硬直することになる。


「ミグ、トドメはお前の役目だ」


そう。

アゼルメーテのその一言で…

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