表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
973/1167

第914話群雄割拠の新時代14


時は少し遡る。


ルービスメゾルの左腕、ウドラハークは全宇宙最強の神帝…ラピロアを足止めをする為、ラピロアがいる地点まで来ていた。


「若様…」


ウドラハークは目の前にいる少年…当代の神帝にして、全宇宙の頂点…ラピロアに向けて呟いた。


「久しいね、ウドラハーク。でもメドーとギッシュトートを置いてきたみたいだけどよかったの?はっきり言って今のラグアは強いよ?」


「…もはやこうするほかありません。こちらとしては若様に神界の戦いに参戦されるのが、もっとも困るので…」


ウドラハークはそこで一度言葉を切る。

その瞬間、強大な力を持った二つの存在が転移してくる。


バチバチバチバチッ!!


とてつもない轟音…

それはいくら全力展開にはほど遠いとはいえ、神帝ラピロアの権能を破壊した音だった。

もちろんラピロアの権能はすぐに再生するが、そんなことができる時点でラピロアが全力を出さない限り、いつでも逃げられる可能性があるのは証明された。


そしてそんなことができる可能性がある存在は、今、全宇宙にたった一人しか存在しない…


「パパ…気の遠くなるような時間が流れてもパパの姿は昔のままだね。この間話したばかりだけど姿を見るのは本当に久しぶりだよ」


ラピロアは言った。


虹色の瞳…

紅のグラデーションが鮮やかに輝く髪…

そしてラピロアと親子だということを証明するかのように、その顔立ちにはラピロアの面影を残している…


「…逆にお前は姿以外は変わったな…何もかも…」


その存在…ルービスメゾルは虹色の瞳でラピロアを見据えると言った。


「そりゃ変わるさ?どれだけの時間がたったと思ってるのさ?」


対するラピロアはこの間の様に取り乱したりはせずに、いつもと変わらない軽い調子でそう言った。


そして…


ラピロアの雰囲気が変わる…

ただ神格エネルギーが増えただけではない。

これは…


「来なよ?ボクとパパの確執はもはや話し合いによる解決なんか望めない。そんな期間はとうの昔に過ぎ去った」


いきなり第六形態を解放したラピロアは言った。

その異様とも言える雰囲気は神格エネルギーだけでは決して超えられない壁を表しているかの様だった。


「陛下、補助は我らにお任せ下さい。ウドラハーク、合わせるぞ?」


もう一人の転移してきた存在…

今まで無言を貫いていたチェルシーは言った。


こうして、新旧神帝同士の事実上の全宇宙頂上決戦が幕を開けようとしていた…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 最後のチェルシーの台詞 〜〜、ウドラハーク、若様は合わせるぞ?」 ラピロアと敵対状態にあるチェルシーが、若様は合わせるって変だと思います。ミスじゃないでしょうか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ