表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
970/1167

第911話群雄割拠の新時代11


ミグとアゼルメーテがそれ以上は声に出さずに神通でやりとりをしているのがわかる。

もっとも感情が読めるリーゼには筒抜けなのだが…


そして…


「決まったみたいだね?まあ、ミグもそんなに気にすることでもないよ?何もリーゼはお前に仲間になろうって言ってるわけじゃないんだからさ?」


「…誰がお前なんかと…お前だけはあたしが必ず殺す…」


感情の起伏からアゼルメーテに押し切られた形でこちらの提案…

プリミティブゴッドの等分を呑んだことを悟ったリーゼはそう言ったが、その言い方が気に入らなかったミグは怨念のこもった瞳でリーゼをギロリと睨みつけるとそう言った。


「ふふふっ、ずいぶんと嫌われたねー?ウチのミグとは仲良くやってるんだけどなー?」


「…あんな気持ち悪いあたしをあたしの名前で呼ぶな…」


静かに…だが、怒気を込めてミグは言った。




さあ舞台は整った。

リーゼは内心でほくそ笑む。

もっともこの考えは多重思考の一つに過ぎない為、パパにすら悟られていないが…


ミーラル…そしてエリス…

パパとミグのあとに目覚めたアラウザルゴッドはこの二体だけだ。

アラウザルゴッドになれる条件はわからない。

どれだけ神格エネルギーをかき集めてもなれない存在の方が多い。

たぶんリーゼもその一人だろう。


だが神格エネルギーをかき集めてもなれないなら、別の方法でなる…もしくはそれに準ずる力を手に入れてしまえばいい。

パパにすら読ませなかった先の先に見えた光明…


それはいずれミグとアゼルメーテのうちの権能の概念を手に入れられなかった方とルービスメゾルの体の一部から生まれた特別なプリミティブゴッドをリーゼ自身の手で打ち倒し、オリジンゴッドのまま権能の概念を掻っ攫うか、まあどちらかを打ち倒せば反動でアラウザルゴッドになるかもしれないが…


特別なプリミティブは一体はパパ。

もう一体はお前らにくれてやる。

けど、チェルシーとか言うヤツは無理だとしてももう一体はリーゼがもらう。


計画の最終段階…事実上の最終決戦であるラピロアとの戦いをパパだけで打ち勝つのは難しい。

なんとしてもそれまでに間に合わせる。


アゼルメーテこれは布石だよ?

お前は後悔することになる。

まあ、もっともその頃にはお前はパパかリーゼに殺されてもうこの世にはいないか?


リーゼは誰にも読まれない思考の奥底でそんな事を思うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ