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第907話群雄割拠の新時代7


〜ビーガの宇宙、神界〜


「何が望みですかっ!?欲しいものならなんでも…」


「黙れ。耳障りだ」


この宇宙の最高神ビーガは侵入してきたプリミティブゴッド二体に対しそう言いかけるが、次の言葉が続くことはなかった。


何故ならメドーの殺気と神格エネルギーに当てられ昏倒してしまったからだ。


「メドー、そのような者生かす意味はあったのか?」


「ない。だが殺す意味もない。どのみち若様の協力者を倒してから陛下と共に若様の権能の隙を作らなければ我らはここから出られん」


もう一体のプリミティブゴッドであるギッシュトートに対しメドーは淡々と答える。


永劫の時を生きているプリミティブゴッドは目的以外は大概のことが無関心な者が多い。


「それもそうか。して?これはさすがに予測していなかったがどうする?」


メドーは新たに現れた凶悪な2つの気配がそのまま神界に侵入してきたことに対して言った。


「どうやら若様は権能を内部の者を外に出さないことのみに使ったようだな」


「そうだな。じゃなければさすがにこうはならん」


ギッシュトートとメドーはそんなやりとりをする。

その直後だ。


「キャハハハハハ、はじめましてー。なんの恨みもないけどこれもあたしの目的の為だよ?死んでもらおうか?」


少女のような笑い声…

それと同時に1人の少女が現れる。


「ミグ、あまり時間はないぞ?白天との乱戦も覚悟しておけ」


ミグに続いてその言葉を発したのは、無表情な人形のような印象を受ける女…

アゼルメーテである。


さらに…


「餌につられてきてみれば余計な連中が多いなー」


「そうだな。ミグはともかくアゼルメーテはめんどくせー」


そう言って新たに2人の存在が転移してくるのだった。




めんどくせー。

本当にマジでその一言に尽きるのが現在の状況だ。


そう。

プリミティブゴッドを殺りにいったら招かれざる客が2人もいたのだ。


ちなみに即時撤退ではなく、めんどくせー程度で済んでいるのは俺が共鳴の概念によってリーゼと意識を共有しているからだ。


そう。

こんな本来なら逃げるしかない状況でもそこそこ打開できる可能性が高い案がポンポン浮かんでくる。

しかもリーゼの目算だとまともにやり合う可能性も考慮しての話だ。

本当にコイツの頭はどうなってるんだ?


俺は思った。


「ラグアぁぁぁ!!リーゼぇぇぇ!!」


ミグは俺達2人の登場に殺気を隠しもしないで叫んだ。


「よお?しばらくぶりだな?本来なら今すぐぶっ殺すとこだが場所が場所で状況が状況だ。ミグ、理性が残ってんなら少し話そうぜ?」


俺は言ったのだった。

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