第75話集結
こちらに向かってくる複数の気配を感じる。
「お客さんですね。えー、テオレームにソドムとその他2人がこちらに向かっていますね。」
向かっている気配からおそらく、その他はミグ・ヒピーとミュラ・ゾフィスだ。
今の俺にはあんなヤツら敵じゃない。
「おい、エリローズ、何人くれる?」
「そうですねー。テオレームもいますし、ソドム以外はいいですよ。あなたはその他の2人の方が因縁があるみたいですし。」
その時、白髪の筋骨隆々の老人が轟音を撒き散らしながら着地した。
地面にはクレーターができている。
「エリローズぅぅぅ、儂は待ち侘びたぞ?貴様を殺せる日を。確かに今の儂じゃ、貴様を殺せん。じゃが、儂も神級の端くれ、相討ち、最低でも弱体化ぐらいはしてもらうぞ?」
えーと、鑑定と。
固有名ソドム・グラファル
種族龍魔王
HP∞
MP∞
力∞
耐久∞
俊敏∞
通常スキル
言語理解
竜族特殊言語
固有スキル
MP無制限
魔王1/16
神格
王級スキル
賢王
拳王
空王
帝級スキル
不滅の帝
龍帝
木星帝
海王帝
金星帝
土星帝
火星帝
月光帝
水星帝
太陽帝
神級スキル
七曜の神
称号
大魔王の配下
生きる伝説
歩く災害
竜族の頂点
中級神
1番気になった魔王順位はもはや神級までいったら、全員同率1位扱いらしい。
他に気になるのは七曜の神か。
どんな能力かはしっかり見ないとわからないが、俺達を神級スキルで殺すのは無理だからそこまで警戒しなくていい。
あとは称号か。
大魔王の配下は初代ラグアの配下だった頃の称号だろう。
中級神はギリギリで収まっているかんじだな。
たぶん、あとちょっとで上級神まで行けるんじゃね?
てか、こいつマジか?神格エネルギー量は俺より少し小さいぐらいなのにエリローズと相討ちとかありえないだろ?
お前ごときで相討ちなら俺がやってるわ。
まあ、俺と相討ちならたぶんできるけど。
俺が頭の中で突然現れたマッチョなジジイをディスっているとエリローズが言った。
「ラグア様、ここは私が出ます。トカゲ無勢が上級神になりかけた程度であわよくば私と相討ちなどなめられたものです。」
その時、またもやクレーターを作りながら着地するものがいた。
但し態勢は跪いている。
「エリローズ様、この不肖テオレーム・クリムゾン、今ここに推参致しました。」
「テオレーム、あなたはそこで見ていて下さい。今のところ、あなたの出番はありません。」
「でっですが…」
「ハウスっ」
「はっ」
テオレームはおし黙る。
やべーよ。
完全に扱いが犬だよ。
神様の尊厳とかないの?
そして今度は轟音を撒き散らしながら近付く気配を感じた。
あの気配はおそらくミグ・ヒピーだ。
前回とは違い全ての帝級スキルをはじめから全開にしている。
「キャハハハハハハハ、ラグアぁぁぁっ、生きてたんだねぇぇ?あたし、嬉しいよ。あんなもんじゃ、ジオっちの仇を取ったとは言えないからねぇぇ。神級に片足突っ込んだみたいだけど、あたしはロロ様の分体すら殺したんだ。使いたくはないけど、奥の手もあるしお前は終わりだよ。」
俺はミグと向かい合った。
こうしてラグアとミグ、エリローズとソドムでの戦いは、はじまった。




