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第900話ルービスメゾル復活4


得られる資格があることはわかったが、今のところ俺に権能の概念はない。


「具体的にはどうする?」


俺はそう聞いた。


「ボクが生まれる前からパパに仕え続けているプリミティブ…その中でも特別な存在…。全盛期のパパの体の一部を使って生み出された連中を吸収する…それが神帝の因子を覚醒させて権能の概念を得る方法だよ」


「ほう?」


「具体的にはチェルシーはその中の1人だね。ただチェルシーに勝つのは今のラグアじゃ相当厳しい。たぶんチェルシー1人でアゼルメーテを含めたボク以外の特別な子が束になっても到底敵わないね」


俺の神帝の絶対領域を止めたヤツは化け物だったらしい。


「心配することないよ。権能があればチェルシーなんかどうにでもなる。パパは今回ミスを犯した。いくら兄さんに粉々に砕かれた魂を復活させる為とはいえ、媒介に君たちを使ったと言うね?」


ラピロアは続ける。


「魂を粉々砕かれれば黄泉の神でも復活はできない。ボクや君が持っている不滅は別だけどね?  まあさすがの兄さんもパパの魂を完全に砕くことはできずに、4つに別れる事になったんだけど……」


たしかにそれがなければ俺達が権能の概念を得る可能性すらなかった。

何故そうまでして復活したんだ?

元々死にたがって死んだんだろ?


「…自分の作ったものは自分の手で終わらせたいんだろうね…だから一度はやられてもこうして復活できる仕掛けを作った…許せない…自分だけそんな風に気持ちよく死ぬなんて…本当にエゴのかたまりだよね…」


ラピロアの拳はわなわなと震えている。


「と…感情的になっちゃったね。確かボクの記憶だと特別なプリミティブは全部で四体いる。一体はチェルシーだけど、他は今回の戦いには出てきてないし、戦闘力もチェルシーほどじゃない。まあ、基本は原初の宇宙に引きこもってるけどね」


「つまり俺にはそいつらを殺せと?」


「はははっ、さすがイナゴ…理解が早くて助かるよ。ただ原初の宇宙の結界だけは全盛期のパパの力そのものだ。破って破れないことはないけど、多少骨が折れるし、そのタイミングを狙われてチェルシーあたりの奇襲を食らったら目も当てられない。時間はかかるしある程度パパの力が戻るのは仕方がないだろうけど、まずは侵略戦といこうか?」


ラピロアは言ったのだった。

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