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第898話ルービスメゾル復活2


「ラピロア様、明らかにそいつ俺の邪魔してるだろーが。なんとかしてくれよ?俺じゃまだそいつは殺れねー」


「素直に殺らせるわけないだろう」


「あ?お前には聞いてねーよっ!!」


俺は触手とアゼルメーテの腕で鍔迫り合いをしながらアゼルメーテにそう怒鳴り散らした。


「まあまあ、争うのはパパの話を聞いてからにしようよ?ねえ?チェルシー?」


言いながらラピロアは先程俺の神帝の絶対領域を一時的にとはいえ止めたそいつに視線を送る…


「しかし若…。陛下はまだ弱っておられて…」


「そういう問題じゃないよね?ならチェルシーはパパの復活に協力してあげたボク達を蔑ろにしていいと?そう思ってるのかな?わかった。ラグア?やるよ。皆殺しだ」


俺は珍しく好戦的なラピロアのその言葉に笑みを浮かべる。


「じゃーまずはじめは…」


俺はミグを引き裂こうと一歩前に進み出たその時だ。


『久しいなラピロア。そして新たな我が子達よ』


頭の中に直接声がした。

これは神通か。


「やっと出たか…。パパ。お祭りの主催者が出なきゃやっぱり盛り上がらないよね?」


ラピロアはその声に向けてそう言った。


『…お前はずいぶんと変わったな?昔はダイアローグやトパズの後ろに隠れていたようだが?』


「一体どれだけ前の話をしているのさ?あの頃のボクは兄さんたちほど強くはなかった。まさかトパズ兄さんもボクに負けるなんて夢にも思ってなかっただろうね?」


『ほう?トパズは死んだか。ならばダイアローグも既にいないか。サフィアはどうした?』


「あの子も死んだよ。ボクが未だに生きてるならわかるでしょ?まあサフィアは惜しかったけどね?」


『…殺したか…ヤツはお前を慕っていたはずだが?』


「パパは痛いとこつくね?そうだよっ!!サフィアは優しかったっ!!誰よりもっ!!ボクの望みを理解して自ら神帝になることでボクの生命終わらせようとしたっ!!なんで…なんで…何も言わなかったんだよっ!!パパも兄さんも…」


ラピロアは声を荒げた。


『言えば停滞する。それだけだ。だが、お前が不滅の概念をとったことだけは予想外だった。それが無ければお前は既にこの世にはいなく、サフィアが神帝になっていただろう』


「結果論なんかどうでもいい。パパなら今のボクが頭の中で何を考えてるのかわかるよね?」


『そうだな。ならば余もするべき事をしよう』


神通はここで遮断される。


「ようやく…ようやくここまできた…」


ラピロアはポツリとそう呟いたのだった。

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