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第896話迷宮宇宙69


パパが妥協…裏を読むなら…利益と損失を考えた場合パパでもそうするしかない状況に陥っているってこと。

時間経過で状況が好転する可能性は薄い。

なら行くべきか。


リーゼはそう結論を出す。


ならまずはミグに分身リーゼを突破させなければならないが…


「後手後手にしか回らないバカの動きを読んでミグにぶつけるなんて、それこそバカでもできるよねー?」


リーゼが結論を出してからは早かった。

分身リーゼは完全に行動を読まれてたかのようにミグの一撃を食らってしまい、一瞬で戦線は崩壊する。


問題はここからだ。

分身リーゼを吸収したことにより、今のミグの最大神格エネルギーはデフォルトでも自分より上だ。


けど…


リーゼはニヤリと笑みを浮かべる。

何故なら駆け出した先…ほんのリーゼと目と鼻な先の距離に扉が出現したからだ。


「扉の出現の傾向を計算すればこれぐらい読めるよね?そりゃさ?」


言いながらリーゼは扉に飛び込む。


「リーゼぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


怒りのこもった怒鳴り声をあげながらミグもすぐさまリーゼに追随する。



〜第十階層〜


扉の前で待っていた俺達に扉が開くのが見える。

最初に出てきたのはリーゼだ。

まあ映像でわかっていたことではあるが…


そしてその一瞬あとにミグが現れる。

その瞬間だった。

そこら中から弱い概念の遠距離攻撃がミグを襲い、ミグは足を止める。


さらに…


「さあ僕は僕の仕事をしますか…」


ビッツは俺に跪いた態勢を解除した瞬間、一直線にミグに向かう。


そこではじめて俺は気づいた。

今のミグに肉弾戦は最低の悪手だ。

つまりはコイツの目的は…


激突…


ミグとビッツがお互いに接触する。

その瞬間のビッツの表情は笑っていたが、すぐに魂の抜け落ちた廃人と化す。


だが、このまたとない絶好の機会で黙って見てたら俺はバカだ。

当然ここで俺も動く。


「神帝の絶対領域っ!!」


俺が技を発動させるとミグと廃人と化したビッツに対して恐ろしい勢いで神格エネルギーの吸収がはじまる。


200…400…600…800…核玉の換算で相当量の神格エネルギーが流れ込んでくる…


だが…


1200にとどきそうになった時だ。

俺の神帝の絶対領域の吸収が止まる。


「破るのは不可能…長くは持たないが時間は稼ぐのには十分であるな?殿下?」


第五階層で聞いたのと同じ声…チェルシーだったか?

たぶんコイツが俺の技を妨害したのであろう。


そして明らかに俺とミグの間の邪魔な位置にいたビッツをミグが引き裂いたのはその声とほぼ同時であった。

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