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第888話迷宮宇宙61


「ふふふっ、今回はまるまるゲットだねー」


リーゼは増えた神格エネルギーを確認しながら言った。


2030…核玉や起玉の換算でその数値の莫大な神格エネルギーを獲得したのは、アラウザルゴッドではなり損ないのイナゴでは本来到底辿り着けない領域だった。


「こんな…こんな…こんなのありえないよぉぉぉ!!」


黄泉の神で復活したばかりのミグは叫んだ。


敵はラグア1人…

その前に立ちはだかる有象無象なんかに興味はない。

だが、コイツは自分を敵と認識させたばかりかあまつさえ圧倒している…


「残念だけど現実だよ?さっさと本気出さないとパパに会う前にリーゼに殺されちゃうよ?」


明らかな挑発…

それは頭に血が登ったミグにもわかった。

だが、もう全力を出すしかない。

使ったら最後、しばらくはまともに戦えないからラグアには会えず仕舞いだろう。


いや、自分は何を言っている?

みんなを殺したのはラグアか?

みんなをコケにしたのはラグアか?

違う。

それでもなお、それをやってのけた張本人をあたしの自己満足のために見逃す?

ありえない。

そんなのあたしじゃ…

ミグ・ヒピーじゃないっ!!


「………へぇ?どうやら決心が固まったみたいだね?来なよ?パパの覇道を阻むものは全てリーゼが叩き潰す。それは今までもこれからも変わらない。リーゼはリーゼ・エルライド・イグロシアル。万近い数のいるパパの血族の中で唯一、パパと同じ姓を名乗ること許されたパパの長女だよっ!!」


リーゼも自分を鼓舞するかのように一気に捲し立てた。

何故ならこれからミグがしようとすることは一応はわかっている。

未来予知と他者の考えを読めるリーゼの辞書に初見という文字は存在しない。

だが、それでもなお今までのように片手間で戦えるかと言ったら否と言うしかない。

それだけミグの全力は恐るべき力だった。

それこそ、アラウザルゴッド蒼天の名に恥じない程に…


「…領域纏い、概念、転生、無限転生。起玉、神帝の覚醒概念」


対ラグア戦の最後の切り札…


正真正銘の全力のミグ・ヒピーがその力を完全解放する…

悲鳴をあげるように軋む空間は、まるで2人の絶大な力を持った神々の戦いを望んでいないかのようだった。

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