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第881話迷宮宇宙54


キャッスル・オブ・リーゼ…最奥…


「いい…よ…サポー…トは全…力…でする…よ…叔父…さんは…役…目を果たし…て…」


リーゼは辛そうに息を切らしながら言った。


この強力なアンチステータスゾーンは地球のサンプルをベースにしているとはいえ、天然ものではない。

人工物…逆に言えばそれは術者であるリーゼの支配下にある。

だからこそ、シーラの死亡を確認した瞬間、部分的にアンチステータスゾーンを解除することも可能だった。

もっともそんなことをすれば術者のリーゼの負担は相当なものだが…




「くはははっ、死ねやゴミ共っ!!」


「よくもよくもっ!!死ね死ね死ねぇぇぇぇ!!」


三島煌一はシーラを殺したこと皮切りに次々と虐殺を開始する。

もちろんミグも黙って見ているわけではないが、さらに動きの上がった三島煌一にそう簡単に当たるものではない。



〜約10分後〜


「ふう、これであとは俺とお前だけだな。なあミグ?」


「…殺す…三島煌一…お前だけは絶対に許さない…」


黄泉の神のストックが尽きたミュラ達は全滅…


殺気だけで全ての存在を殺せそうな…そんな気配放ちながら瞳に憎悪を漲らせながらミグは三島煌一を睨みつける…


「あ?それはこっちのセリフだぜ?まだ最後の大仕事が残ってるんだよ?」


対する三島煌一はデフォルトの殺気を放ちながら口元に笑みを浮かべて言った。


三島煌一が地面を蹴ったのとミグが地面を蹴ったのはほぼ同時だった。


そこから嵐のような攻防がはじまる…

だが、先程とは打って変わり、防戦に回るのはミグの方だ。

神格エネルギー自体はミグの方がまだまだ分がある。

リーゼに策略により散々削られた黄泉の神…

その上、リーゼ細工でこのフロアの神格エネルギーの多くはリーゼに集められている…

その残り香のような程度の神格エネルギーでは、真のアラウザルゴッドであるミグに追いつけるはずもないので、それは当然だ。


だが、身体能力の上がった三島煌一の動きは凄まじかった。



連続で3発被弾…

一発一発は軽い…

削られた神格エネルギーはごくわずか…

でもこのままじゃ確実にジリ貧…

ミグは思った。


さらに2発被弾…

少し遅れて1発…

少しずつだが確実に削られている…


ここでミグはため息を吐く。

それは諦め…そしてあることの覚悟を決めたことの証明だった。


「…はあ…あたしもまだまだだな。まさかラグアの姿すら見ることもなく、こんなところで切札を切るハメになるなんて…」


そう言ったミグは起玉に力を込めるのだった。

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