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第880話迷宮宇宙53


「「…………」」


ミグと三島煌一の最初のぶつかり合い…

それは異常としか言いようのないものだった。

そのあまりの衝撃にミグの仲間の一同は絶句するしかなかった。


アラウザルゴッド…それも503もの神格エネルギーを持つ、蒼天、ミグ・ヒピー…

そんな存在とまともに三島煌一がまともにやり合えている三島煌一ははっきり言って異常だ。

神格エネルギーの差は歴然…

それこそ比べるのもバカバカしい。


だが、それを可能にしたのが原理の概念である。

地球時代からそれこそ物理法則を無視したような動きを可能にしていた三島煌一…

だが所詮それは完全に物理法則を無視していたわけではなく、常人…(三島煌一と比べればだが)から見れば物理法則を無視したように見せていたに過ぎない。

それに原理の概念が加わり、完全に物理法則からかけ離れた動きが可能になればどうなるか…


答えはこれだ。

イグロシアルにきたことにより、三島煌一の動きは完成の域に至っていた。


「ちょこまかとっ!!ぶち殺してやるっ!!」


ミグは全身から触手を伸ばして攻撃を開始する。

それはさながらラグアの千手観音モードそのものだった。


だが…


「はっ!?触手を足場にっ!?化け物っ!?」


三島煌一はありえない動き…それこそ縦横無尽と表現するのも生易しい動きで触手をすり抜け、さらには足場にして移動する…


「昔の俺ならそれで倒せただろうな?つくづく便利な世界だよな?地球にいたら到底到達できない高みってヤツか?」


そして…


「!?っ」


三島煌一がその予測不可能な動きで到達したのはミグの前ではなかった。

戦闘を傍観していたシーラの前だった。


「なあ?ミグだったか?それなりに修羅場はくぐっているみてえだが、紛争地帯でゲリラ戦ってしたことあるか?」


ミグには三島煌一の質問の意図はわからない。

だが、ロクでもないことが起こるのだけはわかる。

だからこそミグは叫ぶ。


「シーラちゃんっ!!逃げてっ!!」


それとほぼ同時にシーラには三島煌一の膝蹴りが頭部にぶち当たり、シーラは脳漿を撒き散らす…


「人里は遠く、物資も期待できねー。そんな状況なら現地調達に限るよな?」


「よくもっ!?」


その光景に逆上して攻撃を再開しようとしたミグの動きは止まる…

何故ならまたもやありえないことが起きていたからだ。


「え?黄泉の神?なんで…?」


ミグは驚愕の表情を浮かべながら言った。


アンチステータスゾーンの中でそれは発動するはずのないものだ。


「くくくっ、最高の舞台か。リーゼも粋なことしてくれるじゃねーか?」


三島煌一は増えた神格エネルギー…

そしてさらに上がった身体能力を確認しながら言ったのだった。

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