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第877話迷宮宇宙50


キャッスル・オブ・リーゼ…4階、入り口付近…


「邪魔だぁぁぁ!!蝿共ぉぉぉ!!」


ミグは神級スキル、神眼の神により立ちはだかるプロトクローンも媒介クローンもまとめて葬り去る…


もちろんすぐに概念暴発が起こるが…


「概念融合、神滅っ!!」


怒り狂ったミグにはそんなものは通用するはずはない。


「そうだよっ!!慎重なんかあたしらしくないんだよっ!!だからあんなガキに舐められるんだよぉぉぉ!!皆殺しだぁぁぁ!!ラグアもあのリーゼというガキも全部っ!!」


ミュラ達はもう何も言わずについていくだけだ。

ミグはこうなったらもう止まらない。

むしろ今回は我慢した方だと言ってもいい…

だが、リーゼの嘲笑うかのようなやり方についにミグはブチギレた。


だからこそミュラは逆に冷静になる…

ミグの動きは単純だ。

敵がいる方向に突き進むだけだ。

そしてそれは途中からあからさまにある一つの方向な誘導するかのように変化していった。


明らかな罠…このままでは…


「ミグっ!!一度落ち着けっ!!おそらく罠だ!!」


「ミュラっち!!罠なんか上等だよっ!!乗ってやろうじゃないかっ!!その上で正面から叩き潰すのがあたしのやり方だよっ!!」


ミグは一切聞く耳を持たない。


ちなみにプロトクローン、そして媒介クローン…さらには特別仕様のラグアの分体を指揮して、三島煌一のいる場所に誘き寄せているのはもちろんギースである。


「うおらぁぁぁぁぁ!!」


目の前の扉をミグは思い切りぶち破り小部屋に侵入する…


その時だ。


小部屋のスピーカーから声がしたのは…


『リーゼ様のから与えられた大役…策を弄するのが苦手な俺ごときが果たせるか不安だったが、どうやら取り越し苦労だったようだ』


「誰だぁぁ!?」


ミグは怒りに任せて怒鳴り散らした。


その時だ。

小部屋の奥の扉がゆっくり開かれる…


「はじめましてか?俺は惑星国家イグロシアル、最高幹部、第一星帝直轄、将軍、ギースって言う」


扉から出てきた目つきの悪い男はそう名乗りをあげた。


すぐに触手の一撃で引き裂こうとするミグにシャドウラルファはその行動を予測していたかのように間に割って入る…


今のギースの名乗りでようやくミグに割り込む隙ができたのだ。


「ミグ様、少し落ち着いて下さい。このままでは敵の思う壺です」


ミグが何か言う前にギースは先に口を開く。


「思う壺?もう手遅れだ。お前らはもう既にリーゼ様の手の平の上だ」


「ギース、あなたごときが出てきたところで、何も変わらないと思いますが?何しにきたのですか?」


シャドウラルファはギースに対してそう言うが、それに対してのギースの返答はフンと鼻を鳴らすものだった。


「勘違いするなよ?俺の役目はもう終わっている。お前らはリーゼ様の策中に既にはまっている。ここまでは断言しよう。俺がきた理由か?そんなもん俺がリーゼ様に頼みこんでさせてもらった、ただの意地だ!!マリアが頑張ってくれたにも関わらず、俺だけこんな楽して任務を終えたらマリアに申し訳が立たねーだろーがっ!!何しにきたか?死にに来たんだよっ!!」


ギースは血走った目でそう言ったのだった。

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