第874話迷宮宇宙47
時は少し遡る…
〜
〜第九階層〜
俺は俺の分身とも言える存在と対峙していた。
見たところ感じる神格エネルギーも含め俺そのものだ…
問題はコイツが俺の能力をどこまで使えるかだ。
神格エネルギーだけのアラウザルゴッドでない、なり損ないのイナゴならそんなものは俺の敵ではない。
「…………」
俺の分身は一向に動く気配を見せない…
俺が動くのを待っているのか?
「ならとりあえず概念融合、消滅」
「概念融合、消滅」
俺に呼応してそいつはまるで鏡のように同時に概念融合を発動させる…
もちろんそれは互いにぶち当たり対消滅する…
「なら核玉、神帝の絶対領域」
「核玉、神帝の絶対領域」
今度は消滅することはなかったが、お互いの絶対領域がぶつかりあい拮抗する…
クソ…
どうやら核玉を含めた俺の完全なコピーのようだ。
その面倒くささはシャドウなんてもんじゃない。
俺は拮抗している絶対領域を見ながらヤツの次の行動を待つ。
…
攻めてこない。
少し待っていたがヤツは神帝の絶対領域を維持しているだけにとどまっている。
つまりはヤツは俺と同様の動きをしているってことか。
だったら…
「こうしたらどうする?」
俺は自らの神格エネルギーを核玉の中に戻すイメージをする。
それと同時にヤツの神格エネルギーも減少していく。
「なるほど、行動パターン自体はわかったがどうやって倒すかな?」
俺は考える…
負けることはありえないが、勝つのはかなり面倒な相手だ。
そもそも不滅を持っているであろうコイツに俺は勝つことができるのだろうか?
いや、何かあるはずだ。
ラピロアやアゼルメーテはおそらく自分の分身を倒している。
それにラピロアに至っては不滅を持っていたはずだ。
ん?待てよ?不滅…ってことは…
俺はニヤリと笑みを浮かべる。
俺は神通を発動する…
今回イグロシアル戦力はほとんどはお留守番だ。
連れてきてる戦力の大半はリーゼが準備した連中がほとんどだ。
たしか…
『アテーゼ、リーゼから何か指示は受けているか?』
『いえ、マスターからはラグア様の指示に従えと仰せつかっておりますが…』
さすがリーゼだ。
この展開を読んでいたかまではわからないが、完璧な準備だ。
俺は見えた突破口に笑みを浮かべるのだった。




