表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/1167

第73話邪神エリローズ


いやいやいや、久々にやべーよ。

おい、エリローズどうゆう事だ?

おい?


おかしい。

いつもなら出てくるのにアイツが出てこない。

説明しろ、おい?


その時、目の前に真っ白な女が現れた。

それとは対照的な真っ赤な瞳がギラギラと光っている。

見た目は絶世の美女なのだが、全身から溢れ出る殺意が全てを台無しにしている。

表現するなら、死。

あれは死そのものだ。


「いいですよ。説明しましょう。待ちわびましたよ。この時を。自由に外に出られるなんて何百万年ぶりでしょう。」


「………誰だよお前は?」


俺はそう言うので精一杯だった。

神になれた今でも目の前の存在には全く勝てる気がしない。

おそらく敵対すれば瞬く間に殺されるだろう。

それほどの力の差を感じる。


「こうしてお会いするのははじめてですね。私がエリローズです。貴方が神になった事により、私はあなたに干渉できるようになりました。そして、神託のつながりがきっかけとなり、最高神のクソジジイ、いえ、私から言わせればガキですね。とにかくようやくあの忌々しい制約を破る事ができました。改めてお礼を言わせて下さい。ありがとうございます。」


エリローズはその体から圧倒的なオーラを放った。


ヤバイ殺される。

俺は心の底からそう思った。


「ふむ、制約解除に回していた力を合わせても全盛期の7割ですね。これじゃあのガキを殺すのは難しいですね。ラグア様、まずは神への進化おめでとうございます。それから説明ですが、あなたにその必要はほとんどありません。神に進化した事によりあなたは神の権限により私が神託でできた事は全てできるはずです。」


「つまり、今までお前の力でやっていた事が俺にもできるって言うのか?」


「はいその通りです。試しに私を鑑定してみてください。まあ、私の方がかなり格上の神なのでほとんど見えるものはありませんが。」


俺は鑑定を念じる。


固有名エリローズ


種族オリジンゴッド(表示できない部分があります)


HP 表示不可


MP 表示不可


力 表示不可


耐久 表示不可


俊敏 表示不可


通常スキル


表示不可


固有スキル


表示不可


王級スキル


表示不可


帝級スキル


表示不可


神級スキル


表示不可


称号


始祖の神

消滅を司る女神

神殺し

同族殺し

邪神

(表示できない部分があります)



何?このキチガイ。

ヤバすぎるだろ。

なんとか表示できてる部分でさえ頭がおかしいのしかねーよ。

こんなの本当に殺せるのか?

いや、今は無理だがいつか必ず。

てか、この俺の考えも読まれてるのか?

だとしたらヤバくね?

今のコイツは俺の事をどうにかできる。

やっぱ今のなしで。


「ふふふっ、圧倒的な力を前にしてそんな風に思う、あなたのそうゆうところが私は好きですよ?安心して下さい。私からはあなたを殺しませんよ?いつか私に勝てると思った時にはいつでも挑んできて下さいね?ちなみにこれはさすがに神の権限でもわからないので言いますが、あなたのその見た目は私の姿の影響を相当に受けているようですね。見た目は姉弟みたいですね(笑)」


「あいかわらずうるせえヤツだな。今殺さなかった事をいつか後悔させてやるよ。それからお前と姉弟なんてふざけんな。冗談じゃない。」


「切り替えの早さも天才的ですね。あっ、褒めているのですよ?それから少しショックですね。私はあなたを弟のように思っているのに。一回お姉ちゃんって呼んでみて下さい。」


「お前をそんな風に呼ぶぐらいなら死んだ方がマシだ。絶対いつか殺してやるからな?」


「ふふっ、冗談ですよ。私を殺す話はいつでも大丈夫ですよ。私はいつでも歓迎します。それから話は変わりますが、制約発動以降に神になったもの、テオレーム、ロロ、ソドム、それからあなたは制約の影響を受けないので安心しで下さい。まあ、彼らの場合は先代ラグアの神級スキルを受け継いだだけですけどね。」


それは、けっこうありがたいな。

俺はまだまだ殺したいし、ぶっ殺さなきゃいけないヤツもたくさんいる。

神になってそれができないなんて冗談じゃない。


「ですけど、いい話ばかりではありませんよ。私が制約を破った事がきっかけになり、他の創造神達の制約も直に解けるでしょう。まあ、今のあなたには些細な事ですね。ですがこれだけは忘れてはいけません。神を殺せるのは神だけですが、神が神を殺すにはスキルに頼らずに神格エネルギーを直接ぶつけるしかありません。そして神格エネルギーを使うと神は大きく弱体化します。神格エネルギーは時間経過と共に回復しますが、気の遠くなる様な時間がかかります。事実、今から約1000万年前、私は生まれたばかりと同等の力まで弱体化しました。現在もまだ七割で完全に戻ったとは言いがたいですが。」


それは新たな情報だな。

つまりコイツを殺すにも神格エネルギーとか言うのをぶつけるしかないって事か。

使い時を考えないといけないな。


エリローズとの対話はまだ続く。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ