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第868話迷宮宇宙41


リーゼが出撃した頃…


「なるほどね。あんなヤツもいるんだー。ちょっと厄介だね」


ミグは呟いた。

最後の一瞬でわかったことだが、三島煌一を殺してミグに流れこんできた神格エネルギーはあまりにも少なかった…


ヤツはラルファとロロ様を殺している…

にも関わらずあたしに流れ込んできた神格エネルギーはラルファとロロ様の神格エネルギーを差し引くと誤差と言っても遜色ない…

にも関わらず誤差程度の神格エネルギーであれだけの動きができたってこと?


そして、あたしの知っているラグアは血族…それ以前にあそこまで使えるヤツを簡単に使い捨てになんかしたりしない。

つまりは次はある。

それも神格エネルギーが上がったさらに面倒になった状態で…

ミグがそんな事を考えていると…


「ミグ、ここからは慎重に進むべきだ。リーゼのあの言い方…どう考えてもこれで終わりと言うことはありえない。それに先程のアレも死んだとは考えにくい…」


「うんミュラっち、あたしも同意見だよ」


ミグはミュラの言葉にそう同意した。


「じゃーここからは慎重にいくとして…ラルファ?今の奇襲のリーゼの狙いはなんだと思う?」


「おそらくはこちらの戦力を測るのが狙いかと…」


シャドウラルファは答えた。


「チッ…つまりはしてやられたって事か…」


ジオは毒づいた。


こうしてミグ達の侵攻のペースは大幅に低下するのだった。




その頃…


「ギース、首尾はどうかな?」


「はっ、リーゼ様、俺の指揮下の10億の媒介クローン及び無尽蔵とも呼べるプロトクローン…そして温存中の地雷クローンはいつでも可動できます」


リーゼのその言葉にギースは跪きながらそう答えた。


「マリアの方は?」


「マリアは現在前線にて、リーゼ様より預かった俺と同数の媒介クローンとプロトクローンの指揮にあたっています。配置は全てリーゼ様の命令通りです」


「うん、それでいいよ。じゃー頃合いを見てあれも投入して…あっ!?」


「いかがなされましたかっ!?」


リーゼの言葉が突然止まったことにギースは心配そうに声を上げる。


「あ、ごめんごめん。誰か仕留めたみたいだね?神格エネルギーが入ってきたよ。遠隔操作は分体に任せてるけどこれでも神格エネルギーは本体に入るみたいだね?」


媒介クローンの操作自体は分体でもできる…ただ、分体の能力は本体に大きく劣る…

概念発動のタイミングはシビアだ。

いかにリーゼの分体とは言え、普通なら媒介クローンを操り、なり損ないのイナゴであるミュラ達を仕留められるはずなどない。


だからこそ、これは本体のリーゼの布陣が完璧とも言えるのだが…


「ふふふっ、アンチステータスゾーン時にミグがやられるのを恐れて森羅万象もどきは使わないか…まあ、最低の悪手だね。最上階にくる頃にはリーゼはミグ相手でも十分やりあえるレベルになってるだろうね?」


リーゼは邪悪な笑みを浮かべるのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] リーゼと煌一おじさんのコンビって実はすごく強いんじゃないか、、? バーサーカーのような狂犬(おじさん)を巧みに扱う策士(リーゼ)のような、、
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