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第866話迷宮宇宙39


その頃…第八階層…


「オリジンゴッド…なのか?これは…」


扉をくぐり抜けた俺は部屋の中央にいるブラックホールと相対していた。

そこにいたのは意思を持ったオリジンゴッドなどでは決してない。

ただの事象…

吸い込むという事象の具現化…

それがそこにはいた。


「神格エネルギーは感じるけど、なんだかなー…」


俺はなんとも言えない不満を誰も答える相手のいない部屋にぶつける。


相手のブラックホールは向かってすらこない。

一応引き寄せられる感覚はあるが、俺のただ立っているだけの力に押し負けて俺は微動だにしない。


「まあ気はのらねーけど、やるか」


俺は床を蹴ってブラックホールに迫る…


近づけば近づくほどに吸引力は強くなるが、こんなものは今の俺にとっては壊れた掃除機以下だ。


「逆に吸収してやるよ?核玉、神帝の絶対領域」


その言葉と同時に、俺を中心に真っ赤な領域がものすごい勢いで広がりはじめる。


「その程度の神格エネルギーなら、今の俺なら完全に広がり切る前に食い尽くせる」


ブラックホールはなんの抵抗もできないままに俺に吸収される…




「核玉の換算数値でちょうど30か…。まあ雑魚だな…」


俺は吸収した神格エネルギーを感じながらそう言った。


そして例のごとく因子のカケラが俺に吸収されたあとに次の階層へと続く扉が現れる。


「たしか次で因子のカケラとかいうのは最後だな。感覚で悪いものではないのはわかるが、全部揃ったらどうなるんだ?」


とまあ、こんな事を言っても答えてくれるリーゼや兄ちゃんは別の階層だ。


俺は扉をくぐり抜ける…




〜第九階層〜


さて、ここを越えれば残すは神界守護神とか言うヤツだけか…

いや、その前に因子のカケラとか言うのが揃う方が先か…


俺はそんな事を思いながら前方に立つ存在を見る。


今度の部屋は全体が明るい…

おそらくそれは前方にいる人型の影のような存在を強調させる為だろう。


俺は一歩踏み出す…


その時だ。

人型の影が変化したのは…


影の形状は最初は形が変わるものだったが、しだいに色も変化する…


「ちっ…影ってそうゆうことかよ…。めんどくせーな…」


俺は呟いた。


そう。

そこには俺と瓜二つの存在が立っていたのだった。

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