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第853話迷宮宇宙29


〜第三階層〜


そこではミグ達もまた攻略を再開していた。


「キャハハハっ、入れ食いだねー?敵がいっぱいだよー?」


目の前にいる敵の一団を次々に引き裂きながらミグは言った。


そんなミグには遥かに劣るペースだが、ミュラ達も敵に一切遅れをとることなく葬り去る。




「さて、ラルファ?これでいくつ?」


敵の一団を片付けたミグはそう聞いた。


「2514です」


「お前が回収してるんだから自分で数えろよ」


「ジオっちはうっさいなー」


完全に自分の苦手分野をラルファにぶん投げたミグに対し、ジオがそう突っ込むがミグはその一言で片付ける。


「ミグ、ここに来てだいぶ敵の数が増えたが、数はまだまだいるか?具体的にはアゼルメーテ様が言っていた1万に届きそうか?」


「うん、まだまだいるねー。ただけっこう散らばってるけど…たぶん大丈夫なんじゃない?」


ミュラの問いにミグはそう答えた。


頭はともかく索敵能力自体はアラウザルゴッドであるミグはこの中ではトップである。


「ならばここでお前の起玉の強化をやってしまうべきだ。リーゼの言葉を信じるならこの階層にラグアはいないはずだ」


「ミュラっち。心配しなくてもラグアはこの階層にいないよ。あたしにはわかるんだ。スキルや概念やアラウザルゴッドの力になんか頼らなくたってラグアがいるのかぐらいはね?」


ミグの目には既にラグアしか見えていない…

これは危険な流れだ…

ミュラは口を開こうとするが…


「大丈夫だよ。もうバカみたいに特攻なんかしないよ。あれだけ何度もボコボコにされればいくらバカなあたしでもわかるよ。さあミュラっちの言う通り起玉の強化を優先しよーか?あたしとラグアの感動的な再開はその後だよ」


「ミグお前…」


ミュラは昔より感情のコントロールができるようになった成長した古き友人の姿を誇らしく思った。


「何?ミュラっち?」


「…なんでもない…いくぞ?」


見た目だけなら少女が可愛らしく小首を傾げているような様子の古き親友にミュラはそう答えた。


こうしてミグ達は第三階層にて起玉の強化の為に向かいくる敵の撃破を開始するのだった。

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