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第848話迷宮宇宙24


「ミュラっち…やっぱりあたしがやったらダメかな?」


「悪いがやらせてくれ。癪だがコイツの言っていることは正しい。これをお前がラグアと戦う前に経験できた事は逆によかったと思っている」


自分達8名を意味不明な力で完封する幼女の姿をした化け物…

そんな存在を知れただけでもかなりの収穫だったと言える…

かつてラグアの偽物がいた宇宙でもリーゼと名乗る存在はいたが、オリジナルはここまでの存在だったとは…

ミュラは思った。


「敵の会話も待ってあげるリーゼって優しいよね?やっぱりパパに似たのかな?どう思う?」


明らかな挑発…

だが、ここでミュラは疑問を浮かべる。


この戦いは自分達にとってはメリットはある。

敵の最高戦力の一人とも呼べる者との戦いが経験できるのだ。

コイツの存在を知っているのと知らないのでは、えらい違いである。

だが、それは自分達のメリットだ。

コイツが戦うメリットは何か?

確かに神格エネルギーの観点から言えばメリットはあるだろうが…


「25点。この中じゃ割とマシな方だけど、もうちょっと頭使おうか?吸血鬼のお姉さんはさ?あ、今度のこれは読心だよ?」


明らかに言わなくてもいい情報まで開示してきたリーゼは完全にこちらを舐めているのはわかった。

だが舐めているなら…


「バカですまぬな?そんなバカな妾達にもわかるように説明してくれぬか?」


「いいよ。ただ遊ぶ時間も限られてるからもうちょいあとでもいいかな?他のみんなはもうちょっと遊びたいみたいだし?シャドウラルファから聞いて知ってると思うんだけど、リーゼには他者の感情が見えるんだよねー?」


ミュラのその言葉にリーゼは笑顔でそう答えた。




〜10分後〜


「クソがっ!!」


やぶれかぶれ気味のジオの一撃を正面からリーゼは触手の一撃で貫く…

さらには返す刀でミュラを引き裂き、後ろに周り込んでいたシーラも背中から生やした触手で貫く。


「ここまでかな?神格エネルギーの差もだいぶ出てきたし、もうお前達じゃリーゼには勝てないよ?まあ元々無理なんだけどさ?」


リーゼの言葉にミグ以外の一同は悔しそうな表情を浮かべるが何も言わない。

この戦いでリーゼを殺したのは、ミグのみだったからだ。


そしてこれはリーゼしか知らないことだが、黄泉の神のストックが切れていたのだ。


「さあ、じゃあそろそろ吸血鬼のお姉さんの質問にでも答えようかな?まあリーゼは全部教えてあげるほど優しくはないから、一つだけ質問に答えてあげる。パパが次の階層に行くまでの時間稼ぎだよ」


「待てっ!?なら…」


「話は終わりだよ。まあ、またすぐに会うことになると思うけどね?ゴッドバーストっ!!」


「概念、神滅」


ミグはリーゼのゴッドバーストの嵐を概念を発動させて打ち消す…


ゴッドバーストによって自ら自爆したリーゼは復活はせずに、第三階層から忽然と姿を消すのだった。

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