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第836話迷宮宇宙15


俺達は永久凍土を非正規とも言える方法で攻略した後、3階層にたどりついていた。


そこには…


「永久凍土の次は見渡す限りの火山地帯か…まあ氷があるなら火もありそうなもんだけど、なんか製作者側の手抜きを感じるよな…」


俺は呟いた。


「まあラピロアのパパってヤツが作った可能性が高いけどね?てかここはさっきの階層よりはだいぶ狭いね。10分の1ってとこかな?」


リーゼは言った。


「ついてすぐで、もう神の千里眼を全体に展開してるのかよ?」


兄ちゃんのリーゼを見る目はもはや別の生き物を見るような目に変わっている。


「まさかー?さすがにリーゼもこの短時間じゃそこまではできないよ。ただ要所要所は抑えたから全体の広さはわかるけどね?」


俺達がこの階層にきてからまだ間もない…

そんな短時間で既に要所を抑えて階層全体の大きさを把握しているリーゼは、兄ちゃんに別の生き物を見るような目で見られても仕方がない。

俺は思った。


「なら扉が見つかるのも時間の問題か?」


「いや、この階層さ?この辺はいないみたいだけど、さっきより狭いくせに敵がわんさかいるよ。それにちょっと見ただけで雑に隠蔽した怪しい箇所が何箇所もある…。そう簡単には進めなさそうかな?」


リーゼのその答えに俺は考える…


物量と隠し部屋がメインの階層か…

目的の一つを早急に達成する為には物量はありがたいが、隠し部屋は正直めんどくせーな。

下手すりゃトラップとかもあるかも知れねーしな?

まあ、今まで出てくる敵の強さを考えるに俺達にまともに被害を与えるレベルのトラップがあるとは考えにくいが…

まあ、用心にこしたことはないか。


「とりあえずここの最初の敵は俺が相手する。怪しい箇所もとりあえずは慎重にいくぞ?」


「たくっ…鋭治は本当に慎重だよな?まあ、そんなお前だから何年もパクられなかったんだろうがな?」


兄ちゃんは前世の話を持ち出して俺にそんなこと言った。


「兄ちゃんだってそれこそもう何十年もパクられてねーだろ?まあ龍君がいたのもでかいだろうけど?」


ぶっちゃけ兄ちゃんが捕まらなかったのは、ほとんどそれが原因だと思うがそこまではさすがに言わない。


「行くか」


俺達は火山地帯を進みはじめる…

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