表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
891/1167

第832話迷宮宇宙11


ラグア達が次の永久凍土に開く穴の前で時間を潰している頃…


ミグ達一行はとんでもないスピードで爆走していた…


「78………79、80………………81………」


「おい!!誰かこのバカを止めろっ!!てかコイツ何数えてんだよっ!!」


「ジオ?ウチらみたいな三下ごときがミグを止められるわけないでしょ?あとミグが数えてるのは倒した敵の数じゃない?なんかここの敵は倒すと神級武器や神級装備やゴッズウェポンになるみたいだよ?」


ジオ・デストロイア、そしてシーラ・ベルネイアはお互いミグの触手に絡め取られた無様な姿でそんなやりとりをする。


「あのバカは俺達をこの速度で運びながらそんな事してるのかよ…」


ジオのミグを見る目はふざけた存在を見るものに変わるが、それにラルファがさらに追い討ちをかける。


「それだけではありません。ミグ様は攻撃用の触手で敵を倒すと、その直後に神の千里眼と神眼の神の合わせ技によってアイテムに変わった敵を亜空間に回収しているようです」


「わかった…。ミグがとんでもないヤツだってのは長い付き合いで百も承知だ。まあ、それでも勝てないお前のオリジナルの親父は化け物だけどな?ラグアは誕生してほんの僅かな時間で俺を殺したんだぜ?」


ジオはラルファにそう答えた。


余談だが、シャドウの宇宙でミグが勧誘したシャドウラルファも、長い時間の間になんだかんだでミグ達の陣営に馴染んでいた。


その時だ。

突然の急停止…

ミグ以外のメンバーにとんでもない衝撃が襲う。


「ミグ、お前…いい加減にしろよ?」


さすがにブチギレたロロ・ベアトリクスは青筋を立てながらそう言った。


「ごめんロロ様。でも見て?ここからなんか雰囲気が違うよ?なんか部屋があるし…あれ?」


ミグの言う通りそこは部屋になっていた。

だが、ミグが話している途中である事に気づいてしまった。

ミグの目は部屋の左側に向けられていた。


「これ入り口のところにあった穴だよね?たぶんラグア達が空けた…」


「そうだな。つまりはここから先は敵が極端に少ない可能性がある。二代目ラグア達とのだいぶ差も開いている今なら接触する可能性は低いはずだ」


「さすがロロ様だねー?てか二代目ラグアなんてセリフ久しぶりに聞いたよ。そっか…アルムスもうないんだよね…」


ミュラは若干心配そうにミグを除きこむ…


「ミグ…」


「って関係ないよ?あたしはみんながいればそれでいい。ここにいるみんなと…最近はアゼルメーテもかな?それだけがあればいい。それがあたしの全てだよ」


ロロのその言葉に一瞬アルムスを思い出したミグだったが、すぐに笑みを浮かべるとそう言ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ