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第69話大勇者カダル・ミルレウス


「ギャハハハハハハハっ、魔王に支配されたゴミ共ぉ、オレは大勇者、カダル・ミルレウスだ。オレが来たからには、この国の支配は終わる感謝しろよ?ゴミ共ぉ」


うん、これ絶対勇者じゃねーわ。

てかアイツどこにいるんだ?


エリローズ 「この城の上空です。」


エリスと共に俺は城の外に出る。

まあ、この卵状態でも神託ぐらいは使えるので俺は自称勇者のステータスを見る。


固有名 カダル・ミルレウス


種族 大勇者(進化数2)


level5893


HP140000000000/140000000000


MP∞


力150000000000


耐久130000000000


俊敏140000000000


通常スキル


言語理解

演説level95

演舞level82


固有スキル


MP無制限

鑑定level91


王級スキル


森精王

賢王

竜王


帝級スキル


不滅の帝

雷帝

火星帝

流星帝

夢幻の帝


称号


生きる伝説

人族の頂点


うん、強いわ。

そして帝級スキルが5つ。

アイツ倒せば神級になれる。

実力は…

ミグ程じゃねーけど実力は、ほぼ俺と互角ってとこかな?

帝級スキルの数自体は俺の方が1つ多いがステータスは負けてる。

こりゃ、ナメてると完全にヤバイヤツだな。

称号も生きる伝説なんて持っているヤツ、ミグ以外見た事ねーし…

コイツは気をつけないと…

とそんな事を考えているうちにカダルが動き出した。


「あー、やっぱめんどくせーわ。ゴミ共まとめて経験値になれよ。発動、森精王、メテオバースト。」


突如、エルライド王国の上空に巨大隕石が現れる。

いや、俺もしょっちゅうやってた戦法だけどさ?

ここさ、街中だよ?

俺の国だよ?

え?俺、他人の国で平気でやってたって?

そんなの知らねーよ。

俺は俺、他人は他人だ。

俺はいいの。

なぜかって?

俺だから。


ちなみにラグアの清々しい程の自己中心的思考に突っ込む者は誰もいない。


「ラグア様、ここは私にお任せを。発動、空間王、エリアブレイク。」


前に出てきたのはセリーだ。

セリーの空間王はミグの次元の帝の下位互換である。

その力は帝級スキルを防ぐ事はできないが、王級スキルまでなら亜空間に放り込んで無効化する事ができる。

もっともセリーが持つ空間王では亜空間の広さも無限と言うわけではないのだが…

だが、目の前の巨大隕石程度を消滅させるのには充分である。

カダルが出現させた、上空の巨大隕石は完全に消滅した。


カダルは言う。


「ギャハハハハっ、ちっとは骨のあるヤツがいるみてーだな。いいぜ?楽しい殺し合いといこうぜ?」


だからコイツ勇者じゃねーだろ?


エリスは言う。


「ラグア様の国に被害を出すわけにはいかない。場所を移すぞ?」


「はあ?お前バカか?ここで殺り合うから死人がたくさん出て面白れーんじゃねーか。」


いや、同感だけどさ。

俺の国じゃなければ。

てかマズイな…

ここで俺が全力を出せば勝っても負けてもこの国終わるわ。

かと言ってこのまま俺が出なければ負け確定だし、これはヤバイな。














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