第822話迷宮宇宙
〜約一ヵ月後〜
〜惑星国家イグロシアル、玉座の間〜
現在ここには俺を含めて6人のメンバーが集まっている。
玉座に座る俺のその両脇にリーゼと兄ちゃん…対面には姉ちゃん、エリス、エリローズの三人がいる…
「じゃー3人とも防衛は任せた。頼んだぞ?」
「ええ、今度こそ任せて」
「はっ、あまりある大役、大変光栄にございます」
「またお留守番ですか…」
若干一名不満そうだが、これは無視である。
「莉緒那?久しぶりだってのに俺には一言もなしか?」
「………」
ちなみにこっちはこっちで別の意味で完全に無視である。
重苦しい沈黙が流れる…
パンッ…
それはリーゼが手を叩いた音だ。
「まあセリーの機転で叔父さんの強化は早まった。合わない人達も若干名いるみたいだから、先を急ごうよ」
リーゼは俺に目配せをしながらそう言った。
たしかにこれ以上険悪な兄ちゃんと姉ちゃんに会話をさせるのはあまりいい事ではない。
「じゃー、後は任せたぞ?」
俺達はその言葉を最後に4番目の宇宙に向けて転移するのだった。
〜
場所は変わって…
「キャハハハっ、あたしに黙って抜けがけかー?ラグアもつれない事するよねー?」
青い髪の見た目は9歳程度の美少女は神の千里眼を発動させながら言った。
こうしてみればわかるようにどう見てもただの少女ではない。
「白天は少数の手下と共に4番目の宇宙か。ミグ?我もそれなりに時間は稼ぐが、時間を無理だと判断したら戻ってこい」
それに答えるは人形のように無表情な印象を受ける金髪の美女だ…
話している内容からして、彼女も只者ではない。
「アゼルメーテこそ気をつけて?時間稼ぎの意味合いが強いとはいえ、あのラピロアの第四形態に挑むんだからさ?」
青い髪の少女は心配そうに無表情な女を見るが、アゼルメーテと呼ばれたその存在は一切その表情を崩さない。
「我も勝算がなければ挑みはしない。ミグ?それにたまたま今回はお前の奇襲が重なっただけだ」
孤高のアゼルメーテ…全アラウザルゴッド中、保有神格エネルギー第二位のその存在の言葉に、同じくアラウザルゴッド…蒼天ミグ・ヒピーは邪悪な笑みを浮かべる…
「まあそういう事でいいよ。ラグアぁぁぁ?直接合間見えるのは本当に久しぶりな気がするよ。神帝も何考えてるかわからないよ?わざわざ敵であるあたしを褒美と称して強化しちゃうんだからさ?」
「ミグ。ラピロアとは昔からそういうヤツだ」
アゼルメーテの表情は動かないが、ミグの目には何かしらの変化が見てとれたのだろう。
ミグは満遍の笑みを浮かべる。
「まあ見ててよ。この二万年弱で強くなったあたしの力とこの手に入れたばかりの起玉のお披露目もかねてるんだからさ?」
蒼天ミグ・ヒピーはその手の中にある青色の宝玉に視線を落とすとそう言ったのだった。




