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第820話1ヶ月の動き…2


「フィードアーク?久しぶりだねー?元気にしてた?」


妖精族特有の羽を動かしながら、部屋に入ってきた存在…惑星国家イグロシアル、最高幹部、四天王…フィリア・アースは言った。


フィードアークはその羽の動きに内心苛立ちを覚えるが、努めて笑みを浮かべると言う。


「これはこれはフィリア殿。こうして言葉を交わすのは、オレの記憶ではそれこそ3千年ぶりかな?」


低姿勢…それはかなり嫌味の要素が強い…

フィードアークのそんな態度はフィリアも気付いてはいるが、フィリアは気にもせずに答える。


「若干誤差はあるだろうけど、だいたいそのぐらいかな?セリーあたりなら正確に覚えてそうだけど、私はそこまで几帳面じゃないからわからないや」


「さすがは古参の方々だ。オレ達みたいな矮小な頭しかない存在とは次元が違うな?」


今のは次元の違う雑魚は引っ込めというフィードアークなりの嫌味だ。


「ふふっ、一応褒め言葉として受け取っておくよ」


対するフィリアも嫌味に気付いてはいるが、そこには触れずに答えた。

一応の二文字は彼女なりの意趣返しである。


「それで?本日はフィリア殿は何をしに?まさかオレ如きと会話をする為にわざわざ来てくださった訳ではないだろう?だとしたら嬉しい限りだが?」


さすがにこれ以上はあからさまな事は言えずに、フィードアークは心にもないこと言う。

読心を使えばフィリアの内心を見透かすのは簡単だが、バレれば面倒なことになるのは明白だ。

本国の最高幹部と事を荒立てればどちらが不利かはわかっている。

フィードアークにもそれぐらいの分別はあった。


「それだったら私も嬉しいんだけどね?でも残念ながらラグア様はお忙しいお方…。そんなラグア様にお仕えする私も私用じゃこんなところにまではこれないよ」


フィリアはそこで一度言葉を切る。

そもそも私用でなど来る訳がない。

自分達が例外を除く古参最高幹部を毛嫌いしているのと同様、自分達も古参最高幹部に嫌われている自信がある。


フィリアは再び口を開く。


「招集命令だよ?フィードアーク自身も含めた、ありったけのオリジンゴッドを総動員して?」


「ほう?それは誰からの命令で?」


白天様が自分達の力を頼りにした事は今まで一度もなかった。

あのお方は自分自身の力もさることながら、信用できる…自分達の目から見ても尊敬に値する存在達を常に周りに控えさせている…


「星王ノーマン・ゲンガン・イグロシアル様。最高幹部総統、ライナー様。最高幹部総統補佐、四天王セリーの連名だね」


フィリアは答えたのだった。

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