表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
869/1167

第810話力を求めて…2


「ダンジョンかー。最奥には何があるのかなー?なんかワクワクするねー」


既にリーゼは乗り気だ。


「…あんまり油断しない方がいいわよ?ぼろ負けしたのはまだ昨日なのよ?」


そんなリーゼとは対照的に姉ちゃんは慎重だ。


「最奥か…何があるんだろうな?ラピロア様はそこまでは教えてくれなかったしなー…そっちも核玉の強化に関係あるのか?」


「関係あるよ?原初から数えて4番目の宇宙の最奥の神界で当代の神界守護神を倒せば100%まで解放できるよ?」


「!?っ…おい?盗み聞きはよくねーぞ?」


俺がそう言うとゆっくりとその存在があらわになる。

白と黒のツートーンカラーの髪…

あどけないその姿は見た目だけなら10歳程度の子供を思わせる…

彼を知らない者なら指先で宇宙を消す化け物だとは絶対に思わないだろう…


「ラピロア様、アポ無しで来るのやめてくれねーか?」


「ん?そのアポをとりにきたんだけど?今回はラグアじゃなくてエリスって子に用があってきたからさ?」


「あ?前に言っただろ?エリスはやらねーぞ?」


「いや、そうじゃなくてアレをやろうと思ってさ?ラグア達はこれから忙しくなるだろうから、今の方がいいでしょ?」


「あー…」


俺は考える。

ラピロアのいうアレとはもちろんあのバトルイベントである。

エリスはさっきの話で防衛に回したから外せるのは今しかない。

ラピロアの言っている事は一応、理にかなっている。

エリスの強化も必要だろうから、合理的に考えれば行かせるべきだ。


だが…


「今回は見送りじゃダメか?」


俺は言った。


「ラグア、過保護すぎるよ?配下はちょっと放逐するぐらいの方が強く育つよ?君やエルミナみたいにさ?」


なんか全力で過保護になりたくなったのは気のせいだろうか?

エリスが俺やエルミナみたいになったら普通にやだ。


まあとりあえずエリスを呼ぶ。




「ラグア様。エリス参りました」


エリスは俺の前に跪く。


「ああ、ラピロア様がお前と例のアレをやりたいんだってよ?リーゼのローテーションあるだろうからお前には負担をかけるが…」


「かなり余裕があるように組んだから大丈夫だよ。エリスを迎えにくることは半分ぐらいは予想がついたしね?」


そう答えたのはリーゼだ。


ならはじめから一ヶ月もいらんかったんじゃねーか?

なんて野暮な事を聞くのはやめておこう。

せっかくいい感じにまとまったのにその調和をあえて俺が崩すようなことはしない。


「ならあとはエリス?お前しだいだ。どうする?」


「はっ、ラグア様のお役に立てるよう精一杯やって参ります」


エリスの答えは即答だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ