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第806話反省会5


「はい。異論はありますよ?」


「…最近留守番ばかりで暇だからとかそんな理由なら却下だぞ?」


こういう場面で安定のくだらない反対意見を出すエリローズに俺は先に釘を刺す。


「そんな理由じゃありませんよ。私がいなければ可愛い弟と妹の面倒を誰が…」


「却下。他はいるか?」


もちろん安定のくだらない理由…

当然却下である。


「はい。ラグア様!!」


「あ?クソアマ?却下って言っただろうが?話が前に進まねーよ」


エリローズは却下したにも関わらず俺に食い下がる。


「いえ、さっきあげた理由が一番ですが、実はもう一つ理由があるんですよ。さすがに手薄過ぎません?言っちゃ悪いですが、ボロ負けしたにも関わらず防衛戦力を私しか残さないってのはさすがにないかと?」


プツン…

それはなんの音か?

俺の血管が切れる音か?

アメーバって血管あるのか?

いや、そもそもアラウザルゴッドに血管が存在するのか?

まあ、そんな事はどうでもいい。


「なんでそっちを先に言わねーんだよっ!?てめえはアホなのかっ!?いやアホにアホって言っても仕方ねーよなっ!?あ!?」


そう。

たまにはまともな事を言ったクソアマの意見は正しい…

だがこっちはこっちで手薄にはしたくない…

言い方はきついが、今の俺の護衛が曲がりなりにも務まるのは、エリローズとエリスだけである。

本拠地の守りを固めて俺がしくじったらそれはそれで目も当てられない。

さらに今回の戦いでエリスの不屈の概念は壊れている。

再使用する為には他のオリジンゴッドの概念が必要だ。

防衛に残したらおそらく回復は無理だ。

つまりエリスは外したくはない。

だが、この状況ではどうしようもない様な気もする…


「リーゼ?どう思う?」


俺は言った。

なんだかんだで俺は参謀としてのコイツを頼っている。


そんな俺にリーゼは悩むそぶりを見せる。

普段なら完璧な答えを即答で出すリーゼがだ…


「うーん…難しいな………。一応案はあるんだけど…。パパの許可しだいかな?」


「ん?なら姉ちゃんも交えて3人で…」


俺はもう1人の参謀である姉ちゃんを交えるように促そうとするが、それにリーゼは待ったをかける…


「いや…リオ姉は絶対に反対派に回る…。でもリーゼとしてはこれ以外に解決策はないと思う…。3ヶ月…いや1ヶ月、星王とイグロシアル最高戦力と準最高戦力の全指揮権をくれるなら結果は出すよ…」


断言したにも関わらず歯切れの悪いリーゼのその言葉を聞いて姉ちゃんの眉がピクリと動く…

姉ちゃんはリーゼが何が言いたいのかを感じとったようだ。

姉ちゃんの体からは濃厚な殺気が溢れる…


あ、だいたいリーゼが何をしようとしてるかわかったわ。


「リーゼちゃん…それはあたしに対する宣戦布告って判断するわよ?」


姉ちゃんが完全にブチギレてる…

読心を使うまでもなく、兄ちゃん絡みな事は確実だ。

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