第804話反省会3
「クソアマぁぁぁ!!いろいろ台無しだろーがぁぁぁ!!てめえなめてんのかぁぁぁ!?」
エリスとは違いコイツに怒鳴る回数は本当に数えきれない…
俺はテキーラを床に叩きつけながら喚き立てた。
「ふふふっ、私を神帝の絶対領域で吸収してくれた仕返しですよ?本当はお姉ちゃんって呼んでもらいたかったですが、ラグア様は絶対に呼んでくれそうにありませんし?」
それに関しては、仕方がないなんて言い訳をするつもりはない。
確かにそれは俺が悪い。
俺が悪いが…
「てめえの頭はTPOっていう三文字が欠落してんのかっ!?」
「ふふふっ、『楽しさを』『(プリーズ)求め』続けてこその『己が覇道なり』っ!!」
「上手くねーよっ!!『特級』『パッパラパー』の『大バカ』がっ!!」
「ラグア様?TPOをはき違えてますよ?」
「お前にだけは絶対に言われたくねーよっ!?」
「失礼ですね私は…」
「やめだっ!!アホらしいっ!!」
あまりにも程度の低い会話に嫌気が差して、俺は会話をぶった切った。
ちなみにTPOを知らない皆さんは調べてみるといい。
まあ、少なくともクソアマや俺が言ったようなバカな答えが出てくることはない。
だが、一応バカが台無しにしたのも無駄じゃなかった。
今までの重苦しい空気が目に見えてわかるほどに良くなる…
これを狙ってやったなら、ある意味すごいが、コイツに限ってそんな事はありえない。
それは断言できる。
ならようやくここから本題だ。
「さて、約一名のアホのせいでただの茶番になっちまったが、さっきも言ったようにここで誰かの責任を問うつもりはない。ここからが本題だ。今回の反省を踏まえて俺達はどう動くかだ。リーゼ?」
俺はここでリーゼに話を振る…
「じゃー、続きはリーゼが簡単に説明するよ。パパにはもう話したんだけど、ちょっといろいろあって最高神達の同盟は破棄した。それに伴ってイグロシアル最高戦力下位勢と準最高戦力は元同盟最高神の討伐にまわした」
リーゼが簡単に説明したところで再び俺に代わる。
「今回の事ではっきりわかったのは、今の現状じゃオルメテウスにはまだ勝てないって事だ。今まであえて口にはしてなかったが、ここではっきり言う。まずはオルメテウスを殺し、次にアゼルメーテとミグ…。最終的にはラピロアすらもぶっ殺して、俺とお前らが全てを掌握するっ!!異論はないよな?」
俺のその言葉に返事をする者…
目をギラつかせる者…
拍手する者…
頷く者…
声をあげる者…
など様々だが、反対意見は一切出なかったのだった。




