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第802話反省会


〜翌日〜


惑星国家イグロシアル大会議場…


「申し訳ございませんっ!!私の判断ミスですっ!!いかなる処罰も…」


「あー、セリーもういいって…もうすぐパパ達もくるし…」


「しかし、リーゼ様。私はラグア様に合わせる顔が…」


「リーゼ?早いな?…って何やってるんだ?」




俺が大会議場の扉を開けた瞬間、目の前にはシュールな光景が映っていた。

涙目で土下座するセリーとその相手であるリーゼ…


「あ、パパ?ちょっと叔父さんとルーグが暴走して同盟がダメになっちゃってさ?最高戦力下位勢と準最高戦力を動かして攻撃を開始したとこだよ」


「いろいろ言いたい事はあるが、昨日の話だよな?」


「そうだよパパ。セリーもう大丈夫だよ。どーせ叔父さんとルーグは立場を利用して無理矢理参戦したんでしょ?」


「それは…」


特別星帝である三島煌一も、第二星帝であるルーグ・オルガット・イグロシアルも最高幹部四天王、総統補佐のセリーよりも立場は上である。

イグロシアル上層部のほとんどがオルメテウス戦に出払っている中、ほとんど最高権力者である三島煌一と、惑星国家イグロシアルの絶対支配者であるラグアの長男のルーグを止められる者は存在しなかった。


「悪いリーゼ。昨日の話を知らねーから全くわかんねーんだが?」


俺は言った。


読心を使えば一発でわかるが、味方しかいない自分の国では基本的には使わない。


「ほんとパパは優しいよね?まあそれがパパなんだけどさ?実はね…」


リーゼは事のあらましを俺に説明した。




「つまり襲撃してきたシャドウとコレートルのところにいたコレンとかいうヤツは倒したが、兄ちゃんとルーグが暴走して同盟最高神は妥協案で皆殺し…今もその後始末…同盟最高神の残党を根絶やしにする為に、最高戦力下位勢と準最高戦力が出撃中だと?」


「そうゆうことだね。今のところそっちの後始末の方は順調だよ。ヤバくなったら上位勢を…それでもダメならエリスかパパに頼むからつもりだけど、まだ上位勢を出す必要すらないね」


俺は考える。

まあ兄ちゃんは…昔からそんな感じだしな…

そしてそんな兄ちゃんに似ているルーグも同じだ。

リーゼならうまくやっていた様に見えたが、俺やリーゼのような兄ちゃん達を止められる連中がいなければこうなるって事か…


まあリーゼがいればうまくやれてるが…

今後もこれだとさすがに…


「この件はリーゼもちょっと考えてみるよ。あ、みんな来たみたいだよ?」


リーゼのその言葉に後ろを振り返ると、今回のオルメテウス戦に参加したメンバーが続々と集まり、席につく。


「じゃー、めんどくせーけどやるぞ?反省会を…」


俺はダルそうな雰囲気でそう言ったのだった。

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