第799話眠鬼戦後…
さて、俺は自分の拠点宇宙に帰ってきた。
まずやる事は森羅万象にぶち込んだヤツらを出す。
そして、死んだメンバーは黄泉の神で生き返らせる…
「話は明日だ。今日はもう休め」
俺は若干投げやり気味に言った。
さすがに今日は色々ありすぎて疲れた。
こういう時はプレイルームでゆっくりするに限る。
俺がそう言ってプレイルームに向かおうとした時だ。
玉座の間にノックの音が響く。
「失礼いたします。ラグア様、お戻りに…至急ご報告が…」
「…セリー、緊急か?」
俺は声でわかっていたが、入室を許可すると言った。
今はゆっくりしたいが、セリーは至急と言った。
緊急事態ならそんな事言っていられない。
「はっ、ラグア様達が居られない間…」
セリーは言いかけるが、それを手で制したのはリーゼだ。
「パパ大丈夫だよ?ゆっくり休んで?続きはリーゼが聞くよ。想定内だった?」
「はっ、全てはリーゼ様の手の平の上にございます」
なんかリーゼとセリーで勝手に話が通じている…
俺が聞こうと口を開こうとするが、その前にリーゼが言う。
「ごめんねパパ。今回リーゼ達は役立たずで…。だからせめて雑魚の始末ぐらいはやらせて?ミグ、暴れ足りないでしょ?リムリットも今回はロクな活躍をしてないでしょ?まあリーゼも人の事は言えないんだけどさ?これでこんな雑用もパパの手を煩わせるようなら、お前らどの面下げてここにいるんだよ?って話だよ?」
「うわー、リーゼちゃん辛辣だねー?まあ師匠が無理矢理撤退させたのは不満だったけど、さすがにあれ相手に役に立てたとは思えないしね?なんの事かはよくわかんないけど、いいよー」
ミグは答えた。
「はっ、今回私はマスターに不甲斐無い姿しかお見せできておりません。これでなかった事にはできるとは思っていませんが、せめて多少の挽回の機会を与えて下さりありがとうございます」
リムリットも何をするかはわからないようだが、リーゼに跪くとそう言った。
「リーゼ、無理はするなよ?」
「任せてよ…って言う資格は今回はないよね…ごめんね…役立たずで…エリローズとエリス以外は全員…」
こんな弱気なリーゼを見るのは初めてだ。
目には若干涙が浮かんでいる。
なんの仕事かはわからないが、ここはリーゼに任せるべきだろう。
リーゼがいつもの調子を取り戻す為にも…
「頼んだぞ?俺はお前らを信用している。明日は全員呼び出すから遅れるなよ?」
「うん、パパはゆっくりしてて?」
涙を拭いたリーゼは無理に笑顔を作りながら言った。
俺はそれを見るとそのまま退室する…




