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第793話老害と揶揄された者達…7


それからかなりの時間が経つ…


メフストニブルは勝負を決める為に、領域纏いを発動させた。

だが、そんな得体の知れない危ない存在にティナは触れるわけがなかった。


虚実の領域纏いはキャパオーバーをおこさない限り擦りでもしたら、勝負が決まる完全にふざけた能力だ。

たださすがに、触れてもいない相手の運命をねじ曲げるのは骨が折れる…


メフストニブルは先程、サーリーナの運命をねじ曲げることによって救ったが、それはあらかじめサーリーナを虚実の概念の対象の一つにセットしていたからだ。

対象にする条件は僅かな時間相手に触れるだけでいいのだが、それは先程、ティナから攻撃を受けたような一瞬ではさすがに無理だ。

黄泉の神のストックを一つ犠牲にすれば、なんとかいけるかも知れないが、黄泉の神を使っている間は虚実の概念は発動できない。

下手をすればそれが致命的な隙を生みハメ技で負ける可能性がある。


ちなみに触れてもいない相手の運命をねじ曲げるのは、神格エネルギーゴリ押しならできない事はないが、その場合の神格エネルギーは戻ってこない。

一度や二度ならそれでティナを倒せるかも知れないが、ティナの黄泉の神を削り切るのは不可能だし、黄泉の神ごと運命をねじ曲げようとするにはさすがに神格エネルギーが足りない。


一つ目の方法は勝てるかも知れないが、勝率は五分五分…


二つ目の方法はジリ貧で負けるから論外。


現在は防戦だが、負けはありえない。

そんな状況でメフストニブルが一つ目にあげた方法の博打を打つ意味などない。




お互いに決め手がないまま時間が流れる…

だが、ここでティナが目に見てわかる程に焦燥しだす。


「オルメス…すぐ行く」


たった一言そう呟いたティナは転移を発動させる…


メフストニブルはティナの転移を妨害するのは難しいが、追いかける事自体は可能だ。

もっともそんな事をする意味はないが…


ティナの姿が消えるのを確認するとメフストニブルは言う。


「さあ、僕達は仕事の続きだ」


「お前に言われるまでもない。次にいくぞ」


事実上、滅びているこんな宇宙にもう用はない。


メフストニブルとサーリーナも転移を発動させて宇宙をあとにする。


こうしてオルメテウスの神界では、ラグア陣営とオルメテウス陣営の最後の戦いがはじまろうとしていたのだった。

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