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第790話老害と揶揄された者達…4


ティナの一撃は確かにサーリーナに刺さった…

だが、ティナはそのまま何の手ごたえも感じないままサーリーナを突き抜けた。

だが、ティナはほんの一瞬だけ違和感を感じた。


まあ原因も正体もわかっている。

それは…


「お前もずいぶん久しぶりだね?メフストニブル?」


ティナはそれをやってのけたであろう者の名を口にした。


その者は何もない空間からあたかも今までそこにいたかの様に現れる。

いや、この表現は正しくない。

実際に今までそこにいたのだ。


現れた男は全身真っ白…

それは服装もそうなら、中髪と呼べばいいのだろうか?

長くも短くない髪も肌の色も含めてだ。


唯一、白ではない部分と言えば黒目と白目の色が裏返っていることぐらいだ。

真っ白な瞳とは対照的に本来白目の部分は漆黒に染まっている…

それが見る者に恐怖の印象を与える…

元18柱帝の3番手にして、元神柱の3…

虚帝、メフストニブルである。


メフストニブルは口を開く。


「これは懐かしい顔がいる。生きてたんだ?…ってのも嘘くさいか?知ってたよティナ。君を警戒して僕がサーリーナに張り付いていたんだから」


「ティナちゃんが生きてるのを知っててティナちゃんに会いにきてくれないなんて連れないなー?ティナちゃんのガラスのハートが傷ついちゃうよ?」


ふざけた調子でティナは答えるが警戒はマックスである。


ティナはメフストニブルと戦うのはサーリーナと戦うよりも苦手だ。

神格エネルギーは大したことはない。

もしここに核玉があったのなら、その数値は20程度だろう。

だが、メフストニブルの虚実の概念は侮れない…

メフストニブルはなり損ないイナゴ…

いや、それどころか18柱帝の中でもかなり特殊な部類と言えるだろう。


何故なら…


神格エネルギーにも頼らず、他の概念を一切持たずにたった一つの概念だけで、18柱帝の3番手にまで登りつめた異常としか言いようがない化け物…

そんな存在を侮れる程、ティナは楽観的ではない。


「メフストニブルっ!!妾1人で十分と言ったはずだっ!!」


サーリーナはそんなメフストニブルに怒声を浴びせる。

この態度からわかるように、サーリーナ自身もメフストニブルがいたことに一切気づいていなかった。


だが、メフストニブルはそんなサーリーナを一蹴する。


「君はよくても僕も僕たちに命を与えたラピロア様もよくないの。サーリーナ。君が死んだらその神格エネルギーで強化されたティナを倒すのは誰だと思ってる?そんなのは冗談じゃないし、僕はごめんだ。まあ何が言いたいかって言うと…」


メフストニブルはそこで一度言葉を切ってから言う。


「死ぬのは君の方だ。ティナ?」


こうして、ティナVSサーリーナとメフストニブルの戦いがはじまる…

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