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第789話老害と揶揄された者達…3


「むっ!?ティナ貴様…!?」


お互いはじめから全開…その状況にて目を見開いたのは、サーリーナの方だった。


ティナの神格エネルギーは実にサーリーナの神格エネルギーの倍までは届かないが、それに迫る勢いだった。


何故?あの平和ボケしたイナゴについていてここまでの神格エネルギーを得れるはずなど…


「大昔の話は忘れたんだっけ?なら思い出させてあげるよ?オルメスは確かに平和が好きだよ。ティナちゃんもそんな優しいオルメスには笑っていてほしい。でもね?この世は腐ってるんだよ。綺麗ごとだけじゃ何も変わらない。そう。ティナちゃんはいつでも汚れ役なんだよ。敵対勢力は不穏分子の段階でオルメスに悟られる前に消す。それがティナちゃんのやり方だよ。まあ今回はものの見事に失敗したけどね?それに忘れた?オルメスは平和主義かも知れないけどティナちゃんはどうだったっけ?」


「…読心か」


サーリーナは呟いた。


読心が発動したということはティナの神格エネルギーは決してはったりではない。

紛れもない事実だった。

そして…ティナの言ったその言葉もまた紛れもない事実だった…


どうして自分は忘れていた?

どうして自分は勘違いしていた?

かつて偽りの神帝…その前はまだ自分はオリジンゴッドとして生まれたばかりの頃は殺戮遊戯と呼ばれていた…

そんな存在が平和主義?

あれが?

ありえない…


感じる気配は凄まじい…

それはかつて遠い昔に見た獰猛な気配そのままだ。


だが、サーリーナはそんな事実を突きつけられて、なお笑う。


「素晴らしいぞ?それでこそ妾の好敵手よ。覚醒っ!!」


サーリーナは神毒による紛い物の覚醒を発動させる。


「この状況で逃げを選ばないのは、お前らしいよ…。まあどの道逃すつもりはないけど?覚醒っ!!」


ティナも紛い物の覚醒を発動させる。


そしてお互い示し合わせたように一直線に相手へと突っ込む。

このままぶつかればもちろん駆け引きなど存在しない…

まあ、このままぶつかればの話だが…


「領域纏い、概念、暴魔」


その瞬間、サーリーナは神格エネルギーすら砕く凶悪魔力を纏う…


「領域循環」


対するティナは領域循環でステータスを底上げしてから、横に飛ぶ。


何もバカ正直にぶつかる必要などない。

正面からぶつかれば、競り勝てないことはないが無駄な消費が多い…

ティナにとっては当然の選択だった。


「なっ!?卑怯なっ!?」


一瞬にして後ろに回り込まれたサーリーナは堪らず声を上げるが、ティナは止まらない。


「変わらないねー?お前はさー?領域纏い、概念、遊戯」


サーリーナに遅れること一瞬…

領域纏いを発動させたティナの一撃がサーリーナに刺さるのだった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] サーリーナの暴魔の概念で気になったんですけど、この世界観での『魔力』の扱いってどういう感じ何ですか?初期の方は神格化してなかったから、帝級までのスキルを発動させるエネルギー、神格エネル…
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