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第780話白天VS眠鬼5


ラグアがそんな考えのもとにイタチごっこを続ける中、オルメテウスもまた考えていた。


強い…これが白天…

さすがはラピロアのお気に入りなだけの事はある…

はっきり言ってコイツは異常だ。

オルメテウスは思った。


だが、今なら勝つの自体は簡単だ。

理由は単純だ。

自分にはまだまだ余力がある。


真覚は確かにインターバルを置かずに使えば使うほど、緩やかにだがステータスの上昇率は落ちる…

だが、自分の力は真覚だけではない。


覚醒の最終段階である深層覚醒…


アラウザルゴッドのみに許された領域展開である神域展開…そしてその派生である神域発生や神域纏いや神域循環など…


さらに二段階目の概念融合である、複合融合…


この3つは未だに神格エネルギーの化身ともいえる程のふざけた神格エネルギーを持つアゼルメーテでさえも使うことができない。

どれも長い年月をかけて自分が完成させた、あの神帝ラピロアでさえ認めるほどの自分の切札だ。

おそらくこれを使えるのは、全宇宙を探しても自分とラピロアだけだろう。


白天の成長速度は異常だ。

たった2万年足らずで自分に真覚まで使わせるなど、誰が想像できただろう…


ヤツは天才だ。

放っておけばいつか必ず自分に追いつくだろう…


危険分子はここで排除するか?

だがラピロアの後ろ盾がある白天を追い込みすぎるのは、得策ではない。

問題はその後ろ盾がどこまであるかだが…


ならば…


オルメテウスはここで切札の一つを切る。


「神域展開、概念、悟り」


アラウザルゴッドのみに許された領域展開である神域展開のいいところは、その能力がステータス依存なところだ。

概念、悟り自体は読心の上位互換程度のあまり使い道がない概念だが…

白天に読心が通らない自分からしてみれば情報はほしい…


それによると…



やはり白天を追い込めばラピロアが出るか…

後ろ盾は完璧といって問題はない。

つまり自分は白天を倒すことはできない…


ここはアゼルメーテと一時的な同盟を結ぶか?

いや、そんな事より今は目の前のこの状況をどうするかだ…


「てめえっ!!何しやがった?」


「別に何もしていない。いい加減諦めて少し話さないか?」


私のその言葉を完全に無視して、白天はもう数え切れない程繰り返された神帝の絶対領域を仕掛けてくる…


それを見た私は再び効果範囲から離脱する。



ラピロアが来るまで残り約1時間…戦いは完全に膠着していた。

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