第778話白天VS眠鬼3
今度の睨み合いはほんの一瞬だった…
理由は俺がすぐに仕掛けたからだ。
「核玉、神帝の絶対領域っ!!」
「領域覚醒、真覚」
俺とオルメテウスが互いにそれを発動したのはほぼ同時だった。
「クソがっ!!当たんねーよっ!!」
俺は視界から消えたオルメテウスを神の千里眼で追いながら叫んだ。
核玉の絶対領域は俺の感覚でも一瞬で広がる…
だが、オルメテウスはそれよりも速いスピードで効果範囲の外に離脱しているのだ。
絶対領域の拡張スピードはたぶんまだ上がる…
おそらくこれは神格エネルギー依存だ。
つまり今の俺ではこれが限界ってことだ。
だが、一つだけ確定していることはある。
オルメテウスの動きは異常だが、ヤツは無敵じゃない。
少なくとも俺の神帝の絶対領域は食らったらマズイと判断しているのは確実だ。
じゃなかったら避ける必要はない。
そう判断した俺は再びオルメテウスを目指して全力で進む…
〜
…
クソっ…これで何度目だ?
神帝の絶対領域が躱されるのは…
だが、オルメテウス側も決め手がないのか、俺の不滅を破れてはいない。
さっきから何度も神界の地面に減り込んだり、空の彼方に打ち上げられたりはしてるがな?
一度オルメテウスの調停の概念融合の直撃を受けたが、俺にはなんの効果もなかった。
これは調停の概念融合自体に攻撃力がないのではないはずだ。
詳しい効果は不明だが、そうだとしたらオルメテウスは俺に概念融合をぶつける必要がない。
そこから導き出される答えは、オルメテウスは概念融合では俺の不滅を破れないってことだ。
まあもっとも、領域纏いと領域覚醒で強化された調和の概念と同時に調停の概念融合をぶつけられたらさすがにわからないが、オルメテウスはそれができない。
何故ならそれをやるには一度領域循環を解除した上で、領域覚醒を領域纏いの方に回す必要があるからだ。
二段階落ちたオルメテウスのステータスでは俺は捉えられない。
とゆーか覚醒と真覚だけなら躱すのも、反撃するのも余裕である。
クソ…こんな事なら姉ちゃんがよくやる神毒の覚醒まがいも、ちゃんと覚えておけばよかった。
あの技はまだ未完成だ。
一応俺も単体なら使えるが、覚醒と組み合わせると身体能力は飛躍的に上がるが、ラリってまともな思考能力ではなくなる。
たぶんオルメテウスが使っている真覚にヒントがありそうだが、この戦いで身につけるような都合の良い展開は期待しない方がいい。
まあ結論は最初に言ったようにどちらも決め手がない。
このままでは一生決着はつかない?
そんなわけねーだろ?
時間をかけていいならオルメテウスの力がこれだけなら倒せる。
まあ問題は時間もない上に、オルメテウスの力がこれだけっていう保証はどこにもない事だが…
俺はそんな事を思うのだった。




