第777話白天VS眠鬼2
速い…だが対処できないかと言われると正直余裕だ。
「領域覚醒っ!!」
オルメテウスのスピード更に一段階上がる…
甘めーよ。
まだ対処可能だ。
この程度でここまでかけ離れた神格エネルギー差を覆せると本気で思っているなら、俺はコイツを過大評価しすぎたようだ。
だが…
「真覚」
オルメテウスのその言葉と同時にとんでもない衝撃が俺を襲う…
俺は気づいたら神界の大地の奥深くにめり込んでいた…
〜
さて…俺が今どうゆう状態かって?
現在進行形で神界の大地にもの凄い勢いでめり込み続けています。
「ちっ…」
俺は体に力を込めて無理矢理、急停止をかける。
俺にダメージは一切ない…
ふざけた威力だったが不滅の領域纏いはしっかりと機能している。
だがそんな事よりあの威力はなんだ?
あの神格エネルギーとかそんな問題じゃねーよ?
たぶんだが、俺ですらまともに反応できない速度で真下にぶん殴られた結果がこれだ。
オルメテウスの気配は感じるし、地上に復帰することも簡単だ。
だが、このまま復帰すれば同じ事になるのは目に見えている。
なら…
俺は核玉に力を込める…
「神帝の絶対領域!!」
俺がそれを発動したその瞬間、とんでもない勢いでそれは広がる。
そして惑星3個分をすっぽり覆う程の巨大な絶対領域が出来上がり、核玉の強制吸収がはじまる。
神界の大地?
惑星3個分のとてつもない大穴が空いてるよ?
だが、残念ながらオルメテウスは効果範囲の外だった。
これマジで相当吹っ飛ばされたな…
オルメテウスの気配を探ると、絶対領域の効果範囲からさらに惑星4つ分の距離が離れている。
俺は一度絶対領域を解除してから、オルメテウスに向かう。
転移は使わない。
転移の隙を狙われて俺はティナの攻撃を受けてしまった。
同じ過ちは犯さない。
俺達アラウザルゴッドにとって、惑星数個分程度の距離の移動など一瞬だ。
俺は一瞬でオルメテウスと会話ができる距離まで近づいた。
「やってくれるじゃねーか?ふざけた動きしやがってよ?」
「悪いが抵抗もせずに黙ってやられるつもりはない。それにしても無傷とは…なるほどそれがお前の不滅の領域纏いか」
俺がオルメテウスの尋常じゃないステータスを予測できなかったように、オルメテウスもまた俺の不滅の領域纏いを予測できなかったらしい。
俺とオルメテウスは再び睨み合う。
俺とオルメテウスの戦いはまだはじまったばかりだ。




