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第771話アラウザルゴッド…エリス・イグロシアル3


「ほう?来るか?」


一応の纏まりを見せた四情四鬼の3人に対してエリスは構えをとる…


「概念、支配、天刃、炎舞、神氷、虚空、光天…」


ひょっとこ面…四情四鬼の鬼楽は次々と概念を発動させる…そのほとんどが遠距離の攻撃系…


そして…


その間、その嵐の様な遠距離概念の嵐の隙間を縫いながら…時には被弾も覚悟の上、エリスをその場に足止めするべく鬼怒と鬼哀の2人は動き出した。


口では罵りあっても、四情四鬼は発足からメンバーは変わらない…

長い長い時間の流れから生まれた格上相手に見せる四情四鬼の連携は非の打ち所がない程の洗練された連携でだった。


だが、今回はいくらなんでも相手が悪すぎた。

鬼怒、鬼哀ともにエリスと数合打ち合うだけでその身に宿る神格エネルギーを失って消滅する…


彼らはタイムラグの後に復活するが、それを放っておくエリスではない。

だが、そのたびに鬼楽は概念の弾幕を張り、鬼怒と鬼哀が同時にやられるという最悪の事態だけは防ぐ。


何故なら鬼怒と鬼哀が同時にやられてしまえば完全に前線は崩壊してしまうからだ。


弾幕にも大量の神格エネルギーを込めざるおえない鬼楽の神格エネルギーはみるみる減っていくが、そんな事を言ってられる状況ではない。


神格エネルギーを使い果たし、鬼楽の黄泉の神も何度も発動しているこの状況は仕方のない事だった。

そうしなければ戦いにすらならないのだから…




それからどのぐらいの時間が経っただろうか…

時間にすれば僅かな時間のはずだ。

ただジリ貧で一方的に削られるだけの四情四鬼の面々からすれば、途方もなく長い時間に思えた。


何か打開策は…

鬼怒、鬼哀、鬼楽の面々はそれぞれ考えるが、そんな都合のいい策は浮かばない。


そして事態は四情四鬼達にとっての最悪の局面を迎える。


「ぐあっ!?」


「ぐくっ!?」


突如、凶悪な一撃を受け、鬼怒と鬼哀は同時に鬼楽に向かって一直線に吹き飛ばされる。

鬼怒も鬼哀も反応すらできなかったが、これは当然だ。

今回のエリスの一撃は本来攻撃に使う神格エネルギーすらも、身体能力へと変換していた。

もちろんそんな一撃を受けたところで、鬼怒達は吹き飛ばされるだけでダメージなどない。


なら何故エリスはそんな意味のないことをしたのか?

それは目の前の存在を倒す…既に決着はついたと言ってもいいそんな事より優先すべき事があったからだ。


エリスはその場に跪く。


「ラグア様、お戻りに…」


エリスは言ったのだった。

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