第770話アラウザルゴッド…エリス・イグロシアル2
皆様、いつも読んで頂きありがとうございます。
さて、月日が経つのは早いもので、本日ついにアメ転は2周年を迎える事ができました。
これも読者の皆様の変わらぬ応援のおかげです。
記念イベントについては後ほど活動報告などで告知させていただきます。
でもまずはこの場を借りて言わせて下さい。
いつも応援ありがとうございます!!
そしてこれからもアメーバ転生~異世界転生した死刑囚~R15verをよろしくお願いします!!
鬼怒は黄泉の神により復活を果たす。
何故だ?意味がわからない…
神格エネルギー差ではそこまでのステータス差が出るはずなどない…
アラウザルゴッド…オルメテウス様と同じ全宇宙の頂点の一角…
仮に目の前の女がそこまでの存在に至ったと仮定しよう。
だが、それでもこの異常な動きは説明できない。
まさか覚醒?
いや、なりたてのアラウザルゴッドが使えるはずが…
「貴様ごときの矮小な頭で何を考えようと無駄だ。ラグア様より授かったこのお力の前に貴様らは、なす術もなく屍を晒す事になるのだからな?」
実際には神格エネルギーを吸収されてしまう為、屍など残らないがそんな細かい事は突っ込んだら負けだ。
そしてたった今エリスが何をしたのか…それは領域循環…いや、正確に言えば違うのだが、その効果自体は領域循環のそれと大差なかった。
エリスは元々、神級スキル、神武の神を持っている。
これは神格エネルギーの最効率化をはかり、同格クラスとの近接戦闘では無類の強さを誇るぶっ壊れスキルである。
そしてそんなエリスのスキルは不屈の概念により、循環の概念へと開花した。
だから正確にはこれは概念を体内に循環させた領域循環とは似て非なるものだ。
だが、その効果は絶大でエリスの身体能力は全ステータスが大幅に底上げされている。
だが、その循環の概念を完璧に使いこなせているのは、エリスが他でもない神級スキル、神武の神の神格エネルギーの最効率化の経験が生きているのは、事実だった。
「鬼哀っ!!鬼楽っ!!強いとはいえ3体1だっ!!たたみかけるぞ?」
鬼怒は叫ぶが…
「悲しい…鬼怒はそんな当たり前の事すら私達が理解できないとでも思っているのか?」
と鬼哀…
「鬼哀?鬼怒にそんな事言っても無駄さー?単細胞バカなんだからさー?いやー、やっぱりオイラ達3人になると曲がりなりにも、我の強いオイラ達四情四鬼をまとめていた喜鬼のありがたみが身に染みるねー?」
「貴様らワシをバカにしているのかっ!?」
四情四鬼は強大な敵を前にして仲間割れをはじめる始末だった。
いくら神格エネルギーは鬼怒が頭一つ抜け出ているとはいえ、先程から活躍らしい活躍をしていない鬼怒に他の四情四鬼の不満は爆発したのだ。
「鬼哀。バカはほっとくとして概念で攻めるさ?どうやっても近接戦じゃ勝ち目はない」
「悲しいな…それでも敗色は濃厚だが、これでも私達はオルメテウス様に身を捧げた身…この命尽きるまで抵抗はさせてもらおう」
「そこだけはワシも同感だ」
だがそんな醜い争いは長くは続かず、四情四鬼の面々はオルメテウスという共通の絶対の存在の配下であるという一つの志のもと、一応のまとまりを見せてエリスに挑むのだった。




