表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
827/1167

第768話覚醒神たちの大戦15


「うぐっ…」


アナシスタが鬼楽の一撃で神格エネルギーを失い消滅する…


先程神格エネルギーを失ったリムリットもアナシスタもすぐに黄泉の神が発動して蘇るが、もう既に勝負はついていると言ってもいい。


鬼楽はそんなアナシスタはもはや眼中にないと言わんばかりに、後ろを振り返ると言う。


「鬼怒ー?格下相手に何をてこずってるんさー?なんならオイラが代わろうか?」


「黙れ…鬼楽」


鬼怒は苛立たし気にそう短く返した。



テオレーム、リムリット、アナシスタが既に敗色と言ってもいい状況の中、鬼怒と対峙しているリオーナとエリスは思いの外、善戦していた。


「ワシは…ワシは…オルメテウス様配下、四情四鬼、序列第二位、鬼怒なりっ!!白天の犬風情が調子に乗るなあぁぁぁっ!!」


怒りに任せたその鬼怒の力は圧倒的…それも鬼哀や鬼楽をも凌駕するが、所詮怒りに任せた攻撃は単調だ。

そしてそうゆうタイプとの戦いをリオーナはもっとも得意とする…


もっともリオーナが、未来予知と並列思考を全開にしても紙一重なのは、鬼怒の元々の自力が凄まじいからとしか言えないが…


そしてそんなリオーナの指示に従い、タッグを組んでいるエリスの存在も相まって鬼怒は決めきれずにいた。



化け物共め…

自分の能力をフルに活用しているのに、ここまで余裕のない戦いははじめてだ。

一瞬でも気を抜いたらやられる…

リオーナは思った。


「!?っ」


その時だ。

未来予知に最悪の展開が見えたのは…

そしてそれはわかっていようと決して防げるものではない。


「悲しいぞ?鬼怒?それでも私達の中の2番手か?これはオルメテウス様に報告せねばなるまいか?」


突然の鬼哀の参戦…

わかっていた…

見えていた…

だが、それは決して防げるものではなかった。


「うぐぅぅぅぅっ!!」


強烈な一撃…

それを食らったリオーナは神格エネルギーを失いその体を塵に変える…


そして復活には若干のタイムラグが必要…

それは致命的な隙だった。


「死ねっ!!すぐに白天も同じところに送ってくれるわっ!!」


鬼怒の一撃がエリスに迫る…

だが、エリスはその瞬間笑っていた。


「貴様ごときが唯一神であるラグア様を?くくっ、笑わせるな?貴様らは後悔することになるだろう。ゴミの分際で唯一神に逆らったらどうなるかを思い知りながらな?」


既に鬼怒の一撃はエリスに直撃している。

神格エネルギーの吸収もはじまり、一瞬後には体を保っていられないだろう…


だが、鬼怒はなんとなく背筋に寒気がした。

目の前の女は狂っている…

致命傷とも言える一撃を受けながら顔色一つ変えずにこの様なセリフを宣うのだ。

そう思うのも当然だ。


でもそんな事ではない。

そう鬼怒の予感は正しかったのだ。


エリスの概念、不屈が静かに発動した…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ