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第767話覚醒神たちの大戦14


マズイ…

戦闘がはじまって僅か1分でこのやられよう…

リオーナは唇を噛みしめる…


リオーナは常に共鳴の概念を発動して、最適解とも言えるレベルの的確な指示を出しながら、喜鬼を除いたオルメテウス陣営の精鋭…四情四鬼の3人を相手に奮戦していた。

だが所詮、元々の自力が違いすぎる…

神格エネルギーも経験からくる強さも向こうの方が遥かに上…

それでも曲がりなりにも戦いになっていたのは、リオーナが全体を見ながら的確に指示を飛ばしていた為だった。


だが…


そりゃそうなるわね…

誰だってこの現状じゃ敗色濃厚は見えているだろうし…

リオーナは思った。


テオレームを責めるつもりはない。

感情論から言えば逆の立場だったら誰だってテオレームのような行動をとってもおかしくはない…

このままあたしの指示に従ってもジリ貧…

ならば一か八か…その考えは理解できる。

けど…


未来予知と合わせるとこのジリ貧の状況でも一応は最適解なのよね…

テオレームの独断行動は前線の崩壊を早めるだけだ。

けど、このままやっていてもいずれは前線は崩壊する。

そして、その前線の崩壊はとてもじゃないが、鋭治が戻るよりかなり先に起こるだろう…

どの道間に合わない…


「ダメね…。戦いが終わって甦ったら鋭治に謝る事になりそうね…」


リオーナはそんな事を呟いた。




それから僅か30秒程…


前線は完全に崩壊する…

テオレームの独断行動で若干早まったが、そんなものは所詮は誤差でしかない。


「誰にも…誰にもマスターの邪魔はさせませんっ!!マスターの覇道を阻む者…全てこの私が塵に変えてあげましょうっ!!発動、概念、光天、天刃、支配、摩耗、絶壁、生命…」


リムリットはヤケクソ気味に多数の概念を同時発動させながら、鬼哀に攻撃を仕掛ける。


リムリットが同時発動させた概念は、攻撃よりの概念ばかりではない。

バランスよく防御系や回復系の概念も混ぜ込んでいる…

リムリットのその行動が意味するのは、攻撃を食らう前提ということだ。


玉砕覚悟…

ダメで元々一矢報いる…

それはリムリットの覚悟のあらわれだった。


だが…


「悲しい…その程度無効化するまでもない」


対する鬼哀は神格エネルギーを全開にして迎えうつ…

それだけでリムリットが全力で発動させた多数の概念は弾き飛ばされる…

これにはさすがのリムリットも驚愕の表情を浮かべる。


そう。

そもそも勝負になどなるわけがないのだ。


リムリットは鬼哀の一撃で神格エネルギーを失い、爆散するのだった。



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