第764話白天VSティナ4
「…力が足りないか?なら…ゴッドバースト!!」
ティナは核玉の絶対領域の端に向かってゴッドバーストを叩き込んだ。
ゴッドバーストは端に触れる事もできないまま、核玉に吸収されるが、ティナの狙いはそれではない。
神格エネルギーのリセットが目的だ。
「うりゃぁぁぁっ!!」
気合十分、ティナの領域纏いプラス領域覚醒の一撃が絶対領域の端に刺さるが、破壊は愚か傷つけることさえもできなかった。
「…こんな…ティナちゃんはまだ…」
「終わりだ。死ね」
俺は少しでもティナの黄泉の神のストック切れが早まるように触手のラッシュでティナを八つ裂きにする。
うん、この場合は核玉ではなく、俺に神格エネルギーが流れ込んでくるようだ。
さて、せっかくだから俺も検証するとするか…
俺でも本当に破壊不可能なのかを…
「概念融合、消滅」
さらには核玉の劣化概念融合も同時発動させる…
1.5倍の消滅の概念融合…
文句なしで神帝の絶対領域を除いた俺の最強の技だ。
概念融合はゴッドバーストとは違い、すぐに吸収されて消えてしまうことはなかった。
そのまま絶対領域の端の壁にぶち当たる…
だが…
「傷一つつかねーか…」
俺は呟いた。
俺の概念融合は徐々に吸収されはじめ、最後には消えてしまった。
俺が発動し続ければ完全に消えてしまう事はないが、そんな事をしても、効果があるならともかく現状無傷の絶対領域の端の壁を抜ける可能性は皆無だ。
「白天んんんんんっ!!」
ティナはその身に大量の神格エネルギーを纏いながらなり振り構わず俺に攻撃を仕掛ける。
核玉がどうしようもないなら、使用者である俺を倒すという考えに至ったらしい。
まあ、無駄だな。
「甘めーよ。元々攻めあぐねてたのに、突然なんの理由もなく強くなるのか?そんな漫画みてーな事あるわけねーだろ?」
自分から攻める事により、今まで以上に隙が生まれたティナを俺の触手の連撃が引き裂き、ティナは神格エネルギーを俺に奪われ、その体を崩壊させる。
すぐに黄泉の神で復活するが…
「くくくっ、手こずらせやがって。今度こそハメ技のはじまりだ。覚悟はいいよな?」
俺はそう言いながら邪悪な笑みを浮かべると、触手のラッシュでティナを八つ裂きにするのだった。




