第746話覚醒神たちの大戦8
時は少し遡る…
キャリーメル達白神柱が喜面相手に苦戦を強いられてい頃…
ラグアとイグロシアル最高戦力上位勢の面々は次の動きの準備をしていた。
「予想はしてたが、アイツらじゃこれが限界か…完璧に信用してるわけじゃないが、一応俺の配下だし助けてやるか。つーか、さすがに俺らも動くか…」
「そうだねパパ。キャリーメル達の方には誰を出す?」
俺のその言葉にリーゼはそう問い返した。
「出すとしたら俺がいなくても不足の事態にある程度対応できるヤツら…個々の力と能力ならエリローズとミグあたりか…ただどっちもバカなんだよな…」
「心外ですね」
「師匠ひどいよー」
俺の言葉にエリローズとミグがそれぞれ抗議をするが、俺は無視する。
事実だし撤回するつもりはさらさらない。
俺は少し考える。
そして…
「…リーゼ。バカ共の面倒を頼んだぞ?」
「わかったよ。それに関してはリーゼも心配だしね」
最終的に俺はそう判断したのだった。
〜
〜現在〜
「喜面?アイツらいけるか?」
「怒面はバカですかー?あんなの一体でも無理ですわー」
怒面と呼ばれた存在は喜面にそう問いかけるが、すぐに無慈悲な答えが返ってくる。
「話は終わったかな?一番手はだーれ?あたしが遊んであげるよ」
言いながらミグは前に進み出る。
「あ、ごめんだけど3人はダメだよ。2人までかな?1人は残しとかないとエリローズが拗ねちゃうからさ?」
一瞬三人同時に挑めば危ない…いやいくらなんでもそんな事を敵の目の前で言うわけはないが、そんな淡い希望は即座に打ち砕かれた。
それはほんの一瞬の出来事だった。
「よし、君に決めたっ!!」
「うぁぁぁぁぁぁっ!?」
「「怒面っ!?」」
エリローズが普段の言葉使いをやめてそう言ったかと思うと、怒面はエリローズに頭部を掴まれて引きずられていく。
もしこれをラグアが見たらポ◯モンネタかよ…と突っ込みを入れるだろうが、現在ここにはエリローズのネタの意味がわかる者はいなかった。
エリローズはそのまま怒面を神々のレベルでも非常識と呼べるようなスピードで引きずっていき、目視では見えなくなってしまった。
「よし、エリローズは自分の分を持ってったみたいだし、お前らはどうする?あ、リーゼちゃん2人共もらってもいいよね?」
「いいよ。エリローズはリーゼが見ておくし、ミグはそのゴミを始末して。早めにパパ達に合流したいからあんまり遊び過ぎないようにね?」
「はーい」
そんな気の抜けたやりとりの後、ミグVS喜面と哀面の戦闘…否、蹂躙がはじまろうとしていた。




