第7話池無双
俺は、先程までの痛みも忘れて、ただただ呆然としている。
俺は、前世ではRPGも好きだったが、ゲームキャラがいきなりこんな事になったら、コントローラを床に叩きつける自信がある。
それどころか、作ったゲーム会社の社長及び幹部を、次の殺しのターゲットにするだろう。
こんなクソゲー許せるはずがない。
しかしこれは紛れもなく現実、ゲーム会社の社長もどきは俺の頭の中にいるが、俺はコイツに触れることさえできない。
だがよく考えてみれば、俺はようやくスタートラインに立てただけのようだ。
今までの俺は、はっきり言ってゴミだ。ゴミからようやく雑魚にランクアップしたのである。
1時間後〜
ハハハハハハハハハハハハハハッ
目の前を泳いでいる、巨大魚もとい鯉みたいなヤツを一撃で肉片に変える。
近くにいたフナみたいなヤツを、触手の一撃で3匹纏めて切り裂く。
アメーバの体は伸縮自在である。
こんな使い方も発見した。
それはそうと、体が急激に大きくなって気づいたが、ここは大きめの池のようだ。
まあそんなことはどうでもいい。
目の前の亀を、体当たりの一撃で甲羅ごと叩き割る。
そうして俺がこの池に転生してから1日、池の生命体はいなくなった。
現在〜
俺は倒した池の生物を食べながら、これからどうするか考え中。
ちなみに今のステータスがこれ。
固有名 なし
種族 グレーターアメーバ(進化数2)ランクG
Level31
HP20800/20800
MP8500/19500
力18600
耐久17200
敏捷20100
通常スキル土魔法Level7
固有スキル
神託
マナ吸収Level10
称号
転生者
突然変異
生態系破壊
何故MPがここまで減ってるかは、土魔法を使いまくったからだ。
それに伴って、自動回復のマナ吸収も、今では1秒100の自動回復だ。
土魔法は、Level7になってサンドボールの他に、防御用のサンドウォール、砂のドリルを飛ばすサンドドリル、
中でも、ついさっき覚えた、サンドカッターの威力は凄まじい。
だがこれだけ倒してもまだ、次の進化には届かない。
これは急激にパワーアップした、弊害だろう。
とにかくもうこの池に用はない。
アメーバの体は睡眠は不要なのでさっさと出発しよう。
井の中の蛙ならぬアメーバ外に出ます。