第60話魔王リリス・ヘヴン
今日の夜は少し忙しいんで早めに更新します。
こうして、戦闘がはじまった。
ん?一瞬リリスが揺らいだように見えたが気のせいか?
まーいいや、俺がこの程度のヤツに負けるなど、絶対にありえない。
俺は触手の一撃でリリスの腕を吹き飛ばす。
「ぐっ」
だが一瞬で再生する。
王級スキルかなんかかな?
めんどくせーな。
なら一撃終わらせるまで。
「アクアハザード」
ベビーコアと迷ったがこの程度の相手には、これで十分だろう。
リリスの体が粉々に粉砕する。
だが…
ステータスでHPが1残り、その後一瞬で再生する。
これには俺も少し驚いた。
殺す方法はまだいくらでもあるが、これで決めるつもりだった。
まー再生より早く殺すか、ベビーコアの継続ダメージで焼き尽くすかなら倒せるだろう。
めんどくせーからベビーコアでいいや。
「ベビーコア」
超小型の中心核の塊が発生する。
「ぐああああああ」
ぶち当てられたリリスは絶叫するが、すぐに声帯が燃え尽きて絶叫は止まる。
リリスが完全に消滅した。
まあ、雑魚にしちゃ頑張った方だな。
ん?おかしい。
経験値が入ってこない。
いくら実力がかけ離れてるとは言え、経験値が全く入らないなんて事は、今までなかった。
まさか、さっきリリスが揺らいで見えた時に何かしたのか?
エリローズ、アイツはどこに行った?
こいつに頼るのは癪だが、俺の探知系スキルは壊滅的だ。
仕方がない。
それよりもこのまま逃がすわけにはいかない。
エリローズ 「150キロ程先にいますね。中距離転移を繰り返して逃亡中ですね。」
150キロ程度、俺が本気で飛べばすぐだろう。
ずいぶん舐めたを真似してくれる。
完全に油断しきってスキルを確認しなかった俺の落ち度だが、すぐに取り返せるだろう。
おい?案内しろ。
俺は反応がある方向に全力で飛ぶ。
〜〜〜
来る。
リリスは確かに感じた。
殺意と轟音を撒き散らしながら、飛んでくる化け物が。
分身は先程ヤツに殺された。
予想よりもだいぶ早い。
とりあえず傀儡の王で分身を再召喚して、更に転移をする。
〜〜〜
目的の場所につくとリリスがいる。
「ベビーコア」
断末魔の叫びを上げてリリスが消滅する。
「ちっこれも分身か。」
だが、だいぶ近づいた。
いた。
あれが本体。
50キロ程先だ。
今度は追いつける。
〜〜〜
ヤバイ。
今度の分身は文字通り一瞬で殺されてしまった。
これはマズイ。
そう思っていると次の瞬間には、目の前に化け物が現れる。
これは完全に終わった。
リリスが諦めた時だ。
突如、リリスの体を黒いオーラが吹き出す。
暗黒王の発動。
間に合った。
これで生き残れる。
リリスは心の底から安堵した。




