第719話赤の覚醒5
12倍でアラウザルゴッド…
これはどうゆう事だ?
そーいえば俺は20倍からは概念のボーナスがあったが、10倍時にはあったか?
「あの…白天様ここは?」
俺が考え事をしていると、ミーラルは周りに広がる異様とも言えるその光景にそう言った。
ミーラルの配下達4人も敵陣営のど真ん中…例えそれが何もない宇宙空間であろうと、警戒を怠らずにミーラルを守るように位置どっている。
「俺とお前がゆっくり話し合える場所だよ。まあ座れよ?」
俺は言いながら万物の神で宇宙空間にプレート状の床…そして椅子やテーブルを出現させ、自分自身もその作り出した椅子に腰かける。
俺のあとに続いてミーラルも座るが、警戒しているミーラルの配下達4人は立ったままである。
それを確認した俺は言う。
「さて、わざわざここまできてくれて悪かったな?まあ適当にくつろいでくれや?」
テーブルの上にはおそらくミーラル達をもてなす為の品々が並べられているが、誰一人として手をつけるものはいない。
「お招きいただきありがとうございます。既にわっちの名前はご存知のようですが、わっちはミーラルと申します。白天様」
「なら俺も改めて…ラグア・エルライド・イグロシアルだ。最高神連中からは白天なんて呼ばれてるが別に好きに呼んでいいぞ?」
「はい。ではラグア様と…」
ミーラルは白天呼びをやめて名前呼びするようだ。
まあいいか。
俺はここで本題を切り出す。
「さて、ここからが本題だ。現在俺は数多の最高神達と形式上の同盟を結んでいる。だが、ミーラル。お前とは形式上とは言わん。本当の友好を築きたいと思っている」
ミーラルの頭はここで目まぐるしく回転する。
それは自分がアラウザルゴッドだから?
おそらくはその通りだろう。
白天と友好…即ち同盟を結ぶことのメリット…
それは最強と言ってもいいぐらいの後ろ盾を得られることだ。
だが、問題は白天は自分に何をさせるつもりなのか…
最高神でない自分は惑星単位でしか拠点は持たない。
他の最高神達に提案してきた様な同盟の条件ではないだろう。
「…はい。ラグア様のご助力が得られるのなら、わっちとしても願ったり叶ったりで…」
一瞬の沈黙の後、言葉を選びながらミーラルは答えた。
さあ、どう出る?
ミーラルは思った。
俺はそんなミーラルに対して笑みを浮かべる。
「そう固くなるな?俺がとりあえずお前にしてもらいのは、形式上の同盟ユニオンを潰せ。できるだけ俺とお前が組んでいることは悟られるなよ?」
俺のその言葉にミーラルは驚愕の表情を浮かべる。
アラウザルゴッドの確保に成功…
俺は第二フェーズに移行しようとしていた。




