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第696話コレートル追撃戦(in地球)49


「あの赤いフォルムは確かコレアだったか?そんで相手の般若は鬼怒か…。てかこの訳の分からない動画閲覧すげーな?そもそも誰が撮ってるんだよ」


「さあ?アップされたのはついさっきだから、オルメテウスから連絡がきそうな気がするけどね?」


リーゼは俺の言葉にそう返すのだった。



時は少し遡る。


場所はアメリカ…それも人里離れた山奥…

そこには3人…いや正確には三体のなり損ないのイナゴがいた。


「見つけたぞ喜鬼?コレアだ」


「うんがんばれー。喜鬼ちゃんはここで鬼怒のちょっといいところを撮ってるからさ?」


「なっ!?」


喜鬼のその言葉に鬼怒の面の裏の顔は驚愕に染まる。


現在、鬼怒と喜鬼の2人は主人であるオルメテウスとは別行動でコレートル達を探している。


「いやさ?喜鬼ちゃんもコスプレ系配信者としてそれなりにリスナーさんがいるわけじゃん?せっかく閲覧が伸びそうなバトルを撮らないなんて選択肢はないよね?」


オルメテウス達…具体的には3人の中でもっとも社交性があり、食えないキャラである喜鬼はトリックスターという愛称で瞬く間にちょっとした有名人になっていた。

具体的にら概念を駆使した超常現象で閲覧数を稼いでいたのだが…


「喜鬼…それはワシだけが戦い貴様が遊んでいる理由にはならないと思うが?」


不満そうな鬼怒はそう詰めよるが…


「うっさいなー?ちゃんとコレアを逃がさないようにサポートはするよ。それに忘れてもらっちゃ困るなー?喜鬼ちゃんは四情四鬼の中でも特別なの。鬼怒と喜鬼ちゃんは決定的に立場が違うの。わかるよね?」


「………」


鬼怒は続く喜鬼の言葉に押し黙る。


四情四鬼はオルメテウスが誇る最高戦力である。

その実力は1人1人がそれぞれ、最高神のユニオンを複数相手どってもお釣りがくる程の化け物の集まりである。

そんな四情四鬼が発足されたのは今から500兆年以上前…

鬼怒は当時から頭一つ抜け出ていたが、鬼怒より序列が下の2名はまだオリジンゴッドになって間もなかった。


「四情四鬼なんてのは、所詮アゼルメーテに対抗する為にオルメテウス様…いや、心配性のオルメスが作ったせいぜいここ500兆年そこそこの話…。それより前…それこそオルメスがアラウザルゴッドになる遥か前…具体的にはその10倍以上の時間…喜鬼ちゃんが喜鬼ちゃんになる前から喜鬼ちゃんは友を…オルメスを守り続けてきたんだよ?…っと話が逸れたね?とゆーわけで喜鬼ちゃんは自由に楽しむから後は頑張れ若人よ?」


喜鬼はオルメテウスを…今はそう呼ぶ者がほとんどいない愛称で呼んだ後、最後にはいつものふざけた調子に戻ってそう言ったのだった。

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