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第682話コレートル追撃戦(in地球)35


「あなたまさか…」


「うん。見えてるよ?そうゆうリオ姉は見えなくなっちゃったみたいだけどさ?」


リーゼは言った。


三島莉緒那は考える。

リーゼと名乗る子供の記憶は見た…とゆうか見せられた。

それによると信じられない…とゆうか突拍子もない話だが、異世界に転生した鋭治とその娘であるリーゼが来ているらしい。

信じられないとは別に興味はある。

どうゆう原理かはわからないが、リーゼは奇怪な力を使う事でそれを証明しようとしている。

おとなしく着いていくという選択肢もありかもしれないが、今は冷静に分析しよう。


それにリーゼは昔の自分に匹敵…少なくとも劣化コピーの様な力は確実に持っている。

読み合いで競り勝つのは難しい…いや不可能だ。

おそらくあの口ぶりから昔の自分同様、同時に複数の思考もできるはずだ。


三島莉緒那はリーゼと読み合いで戦うという選択肢を捨てる。


なら強行突破?

それは考えるまでもなく無理。

リーゼに叩きのめされた自分の最強の護衛であるフロゲニがあの様ならそれも当然である。


ならもうとれる選択肢はない。


「そっか…さすがにお手上げね…従うわ」


三島莉緒那は言った。


その言葉にリーゼは薄く微笑む。


「わかってくれて嬉しいよ。ならまずシュドレ…そこで拘束されてるのを解放してもらおうかな?」


リーゼのその言葉に三島莉緒那は防護服に指示を出す。

防護服達はシュドレの拘束を解こうとするが…


「…ミオサン。マダデス。サガッテクダサイ」


折れた足で無理矢理立ち上がりながらフロゲニは言った。


「へぇ?まだやるんだ?まあいいよ。じゃあリーゼも応援してあげる。概念、生命」


「!?っ、コンナっ!?」


フロゲニの表情はリーゼに吹き飛ばされた時以上の驚愕に染まる。

フロゲニの足は元通りに再生したのだ。


その瞬間、フロゲニは足が治ったにも関わらず膝から崩れ落ちた。


フロゲニは悟ってしまった。

人知を超えた神の所業…

それこそ逆立ちしても勝てない事に今更ながら気づいてしまったのだ。

もっともリーゼはそれを狙ってフロゲニの足を元通りに治したのだが…



今度こそ防護服達がシュドレの拘束を解いたその時だ。


「莉緒那ぁぁ?探したぜ?あ?今取り込み中か?」


部屋に血塗れの老人が入ってきたのは…

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