第663話コレートル追撃戦(in地球)16
さて、ついた。
久々…いやもはや千年以上ぶりにきた関西は相当様変わりしていた。
まあ東京も相当変わってたし大都会はみんなそんなもんか。
俺はそう自己完結する。
さて、まずは適当に観光するとしよう。
何故かって?
時間が余ったからだよ。
鷹宮の事務所を出たのが午前11時35分で現在時刻が午前11時38分…
つまり3分しか経ってないのだ。
東京から関西まで3分で移動?
当然転移を使ったが、このまま事務所にいけばあからさまに不自然だ。
とゆーわけで俺は3時間程、時間を潰す必要があるのだ。
〜
そんなこんなで街を適当に歩いていると…
殺気は意識して抑えているはずなのに街中が騒がしくなる…
「なんやアイツ?モデルかいな?」
「ごっつう綺麗やな…アルビノいうヤツか…」
うん。
原因は俺の見た目の様だ。
やっぱこの姿は目立つ。
しかもエリローズの因子のおかげで無駄に美形だし…
「あのよかったらこれからお暇だったりします?」
2人組の女に逆ナンされた…
「ああ、ちょっと東京から知り合いに会いにきたんだが、約束の時間にはまだあるし暇だな」
「ならよかったらこれからご一緒しません?」
うん。
まあ最後にここにきたのは、40年まではいかないが、それに近いぐらい昔だ。
程のいい観光案内ぐらいに考えとくか。
「ああ、こっちに来るのは久々だし案内してくれよ?」
こうして俺は逆ナンされた女2人と共に街へ繰り出すのだった。
〜
〜場所は変わって東京〜
ラグアが1人、広域暴力団、八代目北川組の総本部に向かう為、関西にでかけた後、カティアとシュドレは現在、渋谷にいた。
「カティア。勝手に抜け出したけどよかったのか?」
シュドレは勝手に鷹宮組の事務所を出たカティアを若干咎めるように言った。
「いいってゆーかあんなヤクザばっかのとこに居られないよ。そもそも居たくない。エリス様はうるさかったけど、シュドレを護衛につけるって事と何かあったら神通で連絡をとるって事で無理矢理、納得させたし、リーゼ様は何やってるか知らないけど奥の部屋に引きこもってるから気にしなくていいし?」
一応どこで聞かれているかわからないので様はつけているがカティアの態度は全く敬っていない。
「まあそうだが…」
そんなカティアにシュドレは歯切れ悪く言った。
「ってかシュドレ。久しぶりの日本なんだよ?ヤクザの事務所なんかに引きこもってたらもったいないでしょ?」
それに関してはシュドレも同感だ。
「とゆー訳で護衛のシュドレ。いや、木下悠斗君。ちゃんと私を守ってよね?」
そう言って微笑んだカティアは10人が見たら9人が可愛いというレベルだった。
もちろん性欲狂いの本性を知らなければの話だが…
「はいはい。大恩ある村田彩香さんの為にこの木下悠斗は身を粉にして働きますよ」
シュドレはそんなカティアに軽口でそう答えるのだった。




