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第648話コレートル追撃戦(in地球)


「で?誰をつれてくか俺はまだ迷ってる。全員駆り出す訳にはいかないし、姉ちゃんかリーゼの片方は何かあった時の為に残したい。あ、エリローズ。お前は留守番確定だからな?」


「なんでですか?私もいきたいですよ。ラグア様の故郷に…」


バカが食い下がるがこれはもう確定事項だ。


「むしろ何を根拠に連れてってもらえると思ってた?俺不在で場合、他のアラウザルゴッドに対抗できるのはお前だけだぞ?戦力として連れていけるのはせいぜい2人が限界だ。そこにはお前は絶対に入ってない」


「ラグア様酷いですよ…。いくらダー◯ベーダーの件を根に持ってるからと言ってこの仕打ちはあんまりです」


「ダース◯ーダーはムカついたがそうゆう問題じゃねーわっ!!仮にも俺の姉を名乗るならちっとは聞き分けろ。少し頭を使えばわかるだろっ!!」


「……わかりましたよ。お姉ちゃんは我慢しますよ…可愛い弟の為に…」


かなりテンションが落ちているが、エリローズは最後にはそう言って折れた。


さて、本題はここからだ。

現在ここにはエリローズ以外に、イグロシアル最高戦力上位勢が全員と、カティアとそれからシュドレが集められている。


「で?選抜メンバーだが、まずは姉ちゃんかリーゼのどっちかだが、今回はリーゼを連れていきたい。本来場所が場所だが、姉ちゃんを連れていくには少し問題がある。あの時代って姉ちゃんまだ生きてるよな?」


「そうね。鉢合わせしたら面倒だもんね?まあ鋭治ならあの頃のあたしなら上手く利用できると思うわ。思考力も感情を読む力も相当落ちているはずだから。リーゼちゃん頼んだわよ?」


姉ちゃんはそう言ってリーゼに流し目を送った。


「パパのことは任せてよ。リオ姉」


こっちの話は上手くまとまった。

参謀が2人いると楽である。


「さて、もう1人の戦力だがエリスかリムリットってとこだな?」


「マスター!!どうか私をお選び下さい!!私なら必ずマスターのご期待に応えてみせます!!」


俺がそう言った瞬間、間髪入れずにリムリットが叫んだ。


正直個人的にはエリスを連れていきたいんだけど、俺がいなくなったあとコイツらに命令権あるヤツいないんだよな…

俺がエリスとリムリットのどちらを連れていくか迷ったのはそこだ。


食い入るように叫んだリムリットとは対照的にエリスは跪いたままだ。


「全てはラグア様のお心のままに」


エリスは跪いたまま短くそう言った。


さて、どうするか…

俺が口を開こうとした時だ。


「まあエリスを連れてくのが正解ね」


俺が口を開く直前、姉ちゃんはそう言ったのだった。

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