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第623話ラピロア襲来3


「コレートルの宇宙?」


俺はラピロアに質問を質問で返した。


「うん。コレートル逃げちゃったし、たぶんあれだけやられたらもう支配領域には戻ってこないだろうしね?一応聞くけどエルミナはいる?」


「いらねーよ。オレ個人でも30近くの宇宙が支配下あるし、これ以上、九神将に余計な仕事ぶん投げるのもさすがに可愛そうだしな?」


まるで…というか実際そうなのだろうが、ラピロアもエルミナも自分の支配下の宇宙の管理を配下に丸投げしているのは今の発言から明らかだった。

まあ、完全独裁国家なのにほとんどの仕事を配下に丸投げしている俺が言うのもアレだが…


その時だ。


「ラグア様。エリスただいま戻りました」


「パパー。こっちは済んだよ?たぶんミグ達の方もあの調子ならすぐに終わると思うよ?」


「ラグア様、お久しぶりです」


「鋭治、戻ったわ」


リーゼ達が戻ってきた。

エリローズには及ばないが、コレートルの配下…フォースアイのコレルの神格エネルギーを食いつくしたせいか、全員の神格エネルギーはここにくる前とは比べものにならない程に上がっていた。

平均すると全員エリローズの4分の1ぐらいか?

ミグ達も終われば同じぐらいになるから、これ上位勢全員でかかればエリローズより強いのか?

いや…コレトとコレアを一瞬で葬ったあの力がある限り俺の陣営の中じゃ、誰もエリローズの無双は破れないか。


「おう。よく戻ったな?」


「はじめてみる人が多いけど質問はあとにしとくわ」


俺は適当に労うと姉ちゃんはそう言った。

そういえば姉ちゃんはエリローズもラピロアもはじめてだったか。

まあエリローズの紹介はあとだな。

それより、ここでウチの参謀2人が戻ってきたのはちょうどいい。


「ああ姉ちゃん、そうしてくれるとありがたい。それから姉ちゃんとリーゼも話に混ざれ。姉ちゃん、まあリーゼはわかるだろうが、ラピロア様だ」


姉ちゃんは紹介されたラピロアを一瞬見つめるが、すぐに口を開く。


「はじめまして、ラピロア様。私はリオーナ・ミュールゼル・イグロシアルと申します。お話は伺っております。私の弟がお世話になっています」


姉ちゃんはそう言って綺麗に頭を下げた。


うん。

洗練されてる。

一人称もいつものあたしから私に変わってるし…

やっぱできる大人は違うのか?


ん?俺?

一応敬語は使えるぞ?

そこにいる適当な主には使わないがな?

まあそれにしても姉ちゃんみたいに洗練されたヤツじゃなくて、あくまで普通に生活する上でのヤツだがな?

まあ本音を言うと、千年以上まともに敬語使ってないからちょっと不安だけどな…


俺がそんな余計な事を考えている間に、姉ちゃんとリーゼ…ウチの参謀2人を交えた俺とラピロアの話はスタートするのだった。

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