第52話勇者レンド
リアルが少し忙しいため、今日はこの一話です。
俺は分裂体を引き寄せる。
七大罪のおかげで、分裂体は死ぬ事はないが、正直ここまでの威力があるとは、思わなかった。
「アクアハザード。」
またあの攻撃がくる。
あーもうめんどくせー。
アレ使うか。
俺は土星帝の超小型超新星爆発を、発動させる。
轟音が響き、巨大なキノコ雲が出来上がる。
その一撃で、HPは減らないが、俺の体は四方八方に大きく吹き飛ぶ。
レンドの体も大きく吹き飛ぶ。
だが、近くで戦っていた、天使や悪魔はそんなものでは、済まない。
小型超新星爆発の一撃を、モロに受けて消滅する。
現在、俺の超小型超新星爆発で、できたクレーターに立っているのは、11人。
俺が10人にレンドが1人。
レンドは驚愕しながら、言った。
「正気か?貴様ぁぁ‼︎おっ俺の故郷が…なんてヤツだ。味方ごと吹き飛ばしやがった。」
「相手も同系統のスキルを持ってる時点で、七大罪に利点はない。それに半日たてば再召喚可能だから、どうでもいい。だったら、自爆技にならないうちに、この技を使うのが、ベストだ。これでステータスでも、数でも俺の方が有利。お前に勝ち目はねえよ?ここからは、戦いじゃねー。一方的な虐殺だ。」
俺は言った。
「アっアクアハザード。」
俺は一体を盾にして、残り9体で接近する。
盾にされた一体は当然、爆散する。
先頭の分裂体の触手の一撃で、レンドの右腕を切断する。さらに、左腕、右足、左足。
レンドはもはやダルマ状態だ。
「こっこんなっ、化け物めっ」
さて、最後は派手にいきますか。
俺は分裂体を集合させて、HPを元に戻す。
そして、超小型超新星爆発を再び放つ。
なんで集合させたかは、前回の反省だ。
前回分裂した、HPで超小型超新星爆発を受けてしまい、HPが0になってしまった。
あれは正直、無茶苦茶痛いから、もうやりたくはない。
前回のジオとの戦いは、不滅の帝が無ければ正直死んでいた。
直後、再び轟音が響く。
エリローズ 「条件を満たしました。帝級スキル、七大天使、帝級スキル、水星帝の譲渡を開始します。成功しました。これで、帝級スキルは6つになります。」
頭に声が響く。
俺のレベルは、今回で4つ上がり12になり、平均基礎ステータスは、1200億になった。
にしてもあと4つか。
神級スキルもやっと見えてきたな。
俺は、100キロ程離れた、フィリア達のところに飛ぶ。
転移はできなくても、ステータスにものを言わせた、俺の移動速度は、短距離転移をはるかに凌ぐ。
正直、セリーの短距離転移は、俺にとっちゃ完全に死にスキルだが、今はそんな事はいい。
フィリア達と合流して、俺はエルライド王国に戻る。
あれ?エリスもセリーもいねーぞ?
玉座の間にいるのは、アリエル1人だ。
俺は問う。
「おい?アリエル。エリスとセリーはどこだ?」
「ラグア殿、お戻りですか?先程、勇者による襲撃があり、エリス殿とセリー殿は迎撃に向かわれました。」
あー俺のいない間に襲撃か。
「フィリア、もう一仕事だ。エリス達を援護する。ライナーとフィリムはご苦労。下がって休め。」
「「はっ」」
俺達は、エリス達のあとを追って転移するのだった。




