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第601話対悪食戦線40


「あのガキっ!!なめやがって…」


リーゼに雑魚と呼ばれたキャリーメルと同格クラスのオリジンゴッドの男はそう毒づいた。


「落ち着いて下さい。勝手な特攻はいけません。命令無視は…わかっていますね?」


「は?関係ねーよっ!!ソリアっ!!俺達はお前の部下じゃねー!!コレートル様直属の…ぐあああああっ!!」


そこまで言いかけた男は突然悲鳴をあげた。


「輪を乱すヤツはいらない。命令無視するヤツもいらない。勝てる戦いに負けるヤツもいらない。そんなヤツは神格エネルギーに変えた方がマシ。それが発足以来60兆年以上変わらない、悪食と呼ばれる由縁ともいえる私達の掟だよ」


突如、充血した白い瞳の単眼がそう言って男の神格エネルギーを吸い尽くした。

それと同時に単眼のまわりにモヤがかかり、一瞬の後白い球体に収まった先程の単眼が収まる。


「はじめまして。私はコレン。コレートル…ファザーの子達のみで構成されるフォースアイの1人…」


鈴のなるような声で白い球体に白い瞳の真っ赤に充血した単眼は言った。


「はいはい。あんたの相手はあたしだよーっと!!」


「マスターの命令によりあなたを排除します」


ミグとリムリットの一撃をコレンは球体から4本の触手を伸ばして、そのうち2本を使って上手に受け流す。

さらには返す刀で残り2本の触手でミグとリムリットに攻撃を仕掛けるが、そこはさすがにイグロシアル最高戦力の上位勢…

なんなく弾き返す。




「姉ちゃん、あの白いバッ◯ベアードみたいなヤツかなり強いな?アホ共2人相手にけっこういい勝負してるぞ?アイツらはアホだが実力は本物だぞ?」


コレンと名乗った、ミグとリムリットを相手に今のところ互角に戦っている存在に視線を向けながら俺は言った。


「鋭治…バッグ◯アードって表現はいろいろマズイわよ。確かにそれにしか見えないけど…。まあ強いけど、拮抗してるうちは問題ないわ。あっちはどうせ時間の問題だし…」


姉ちゃんは言いながらリーゼの方に目を向けた。




「あれ?そんなもん?そんなんでよくパパと戦うなんて言えたもんだよねー?発動、概念、天刃、絶対切断」


神格エネルギーを込めたリーゼの概念にまた1人のオリジンゴッドが引き裂かれる。

これで3人目である。


「一度陣形を立て直して下さい。神格エネルギーの総量を見る限り全員で挑めば勝てない相手では…」


ソリアは陣形の立て直しを指示するが、それをかき消すように2箇所で悲鳴が上がる。


「残念な頭だねー?ここで退くのなんか見え見えだよ。悪いけどお前らじゃ天地がひっくり返ってもリーゼの未来予知は破れないよ?」


オッドアイの瞳を邪悪に細めながらリーゼは言った。

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